1月25日に安定版がリリースされたGoogleのWebブラウザ「Chrome 4」が、Firefox用の拡張機能「Greasemonkey」のユーザースクリプトにネイティブ対応していることをご存じだろうか? 同バージョンのリリースではChrome用拡張機能に注目が集まり、ほとんどのユーザーに認識されていないが、数クリックで簡単にGreasemonkeyスクリプトをインストールできる。
Greasemonkeyの作者Aaron Boodman氏がChrominiumブログで1日(米国時間)、「40,000 More Extensions!」と題して、Chrome 4のGreasemonkey対応を説明した。Greasemonkeyは、ユーザースクリプトを通じてユーザー側でWebページをカスタマイズできるFirefox用の拡張機能だ。Greasemonkeyスクリプトのデータベースサイト「userscripts.org」では現在、40,000以上のスクリプトが公開されている。
Chrome 4においてGreasemonkeyのユーザースクリプトはエクステンションに変換され、他のChrome用拡張機能と同じようにインストールして管理できる。Firefox向けであるためChromeで正常に動作しないGreasemonkeyスクリプトも多いが、非互換スクリプトはすでに全体の15~25%程度にまで縮小しているそうだ。
GreasemonkeyスクリプトによってChromeのカスタマイズ性が広がる一方で、スクリプトを通じてプライベートデータにアクセスされるリスクも高まる。そのためBoodman氏は、スクリプトを導入する前にコメントを読むなどして安全性や作者の信頼性を十分に確認するようにユーザーに呼びかけている。