いよいよ終盤を迎えた『ニコニコ大会議 2009~2010 ニコニコ動画(9) 全国ツアー』は1月30日、ついに北の大地、北海道・札幌に上陸。身を切るような寒さの中、開場前から長蛇の列を作った北海道のニコニコユーザーたちは実に550人にも上った。過去最高クラスの熱気にあてられてか(?)、トーク中には回線トラブルによる生放送の中断という事故まで発生。この事態を受け、あのひろゆき氏がまさかの土下座を披露した!
人気ゲーム実況者『幕末志士』の二人によるナレーションで幕を開けた『ニコニコ大会議 in 札幌』。この日は多忙により夏野氏が姿を見せず、代わりに大阪・名古屋場所を盲腸の手術のため欠席していた運営の"メガネ"こと奥井晶久氏が復帰。入院中のエピソードを赤裸々に語り、また腹部の傷を晒すなど体を張ったパフォーマンスを披露した。
二人の軽妙なトークと共に順調に進んでいた生放送だったが、ここでトラブルが発生する。
ユーザーアンケートを利用した企画「北海道地名クイズ」での2問目、「『和寒』は何と読むか?」という出題時に回線トラブルが起こり、映像配信がストップしてしまったのだ。
ちなみにこのとき選択肢として提示されたのは「わっさむ」「わっかん」「わきゃん」「なごさむ」の4つであり、正解は「わっさむ」なのだが、会場の観客からは生放送リスナーをかく乱するために「なごさむ」コールが起こっていた。回線トラブルはこの直後のことであり、そのためかこの放送事故は「なごさむ事件」と名付けられ、すでにニコニコ大百科に登録されているようだ。これもまた、ニコニコ動画らしいといえばらしい出来事である。
なお、約10分間にも及んだ放送中断が復帰した後には、会場から巻き起こった"土下座コール"に応える形でひろゆき氏とメガネ氏が土下座する一幕もあった。
毎回、何かしらの新サービスを発表してきたニコニコ大会議全国ツアーだが、この日は動画を視聴しながら他のユーザーとゲームができる『ニコニコ動画遊園地』のサービスインが告げられた。視聴画面の下に表示されるテキストリンク「ニコニコ遊園地を有効にする」を選択すれば画面右側に「遊園地」タブを追加することができ、ここから「ニコ釣り」「ナンプレライブ」「ニコニコ麻雀」の3種類のゲームを選択して遊ぶことができる。なおゲームタイトルは今後も追加される予定とのことで、まずはプレミアム会員限定でのサービス開始となった(1月30日より)。
さらに「ニコニコ静画」がモバイルに対応し、画像の投稿が携帯電話からメール経由でできるようになった。これにともなって「ユーザー生放送」でのスライドショーの引用が可能となり、生放送では画面上にスライドショー再生を引用して2画面を同時にワイプ表示させることもできるという。
大阪会場で登場し、当サイトでも「ニコニコミュージカル」の構想を語った片岡氏が再登場した。謎に包まれていたニコニコミュージカルの新情報として、ワークショップを3月18日から開講することを発表。16歳以上の男女なら、プロ・アマ問わず参加できるという。
北の大地で熱いパフォーマンス!!
新機能の発表後はいよいよお楽しみのユーザーゲストの時間へ! まずは歌い手の「よっぺい」が、「kuu.」「恐怖。」「まりれいむ」「じゅんや」「ドアラ先生」「チー」の6名で構成された「北海道ダンサーズ(笑)札幌本社」と共に登場し、アゴアニキPによる人気曲「ダブルラリアット」を熱唱。
続いて登場した歌い手の「けったろ」は、現実逃避Pによる人気曲「裏表ラバーズ」を息切れしながらも歌い上げ、その実力を見せつけた。
そして最後は「篠笛の人」こと「しましまP」が浴衣で現れ、代表作である「みwなwぎwっwてwきwたw」を篠笛で力強く演奏。これに出演者全員が飛び出し、壇上は"カオス"状態と化した。
篠笛の音色と出演者によるダンスが合わさり、もう何が何だかわからなくなったところで生放送は終了。アンコールでは「北海道ダンサーズ(笑)札幌本社」による「チルノのパーフェクトさんすう教室」が披露され、熱く燃えた北海道の夜は幕を閉じた。
また、今回はユーザーゲストとして登場した絵師の「rak」が、大会議メンバーをリアルタイムでイラスト化するという離れ業を舞台裏でやってのけた。そちらの完成版は後日改めて投稿されるとのことなのでぜひご覧いただきたい。