西武鉄道は3月6日にダイヤ改正を実施する。夜間に下り特急電車「レッドアロー」を増発するほか、秩父行き、本川越行きの発車時刻を統一する。狭山線、国分寺線は都心直通電車を増発。また、狭山線は西武ドームの野球開催日に試合終了時刻に合わせて臨時急行や快速を運転する。狭山線発の池袋直通急行は23年ぶりの復活という。

西武鉄道で全線にわたるダイヤ改正を実施

特急「レッドアロー」について、池袋線系統は、秩父行きの発車時刻を毎時30分に統一する。これにともない、池袋21:30発の飯能行きを西武秩父まで延長する。また、土日の池袋07:30発と08:30発は、横瀬で秩父鉄道直通長瀞行き、西武秩父で秩父鉄道直通三峰口行きに接続する。新宿線系統は夜間の特急発車時刻を変更し、10:00から23:30まで00分、30分に統一する。また、平日に本川越23:00発西武新宿行き、西武新宿23:55発本川越行きを増発する。

狭山線は現在、線内折り返し運転が中心となっている。ダイヤ改正以降は平日、土休日ともに昼間時間帯に池袋 - 西武球場前を直通する準急列車(一部各駅停車または快速)を1時間あたり2往復設定する。国分寺線は現在、東所沢折り返しおよび西武園線直通が中心となっている。ダイヤ改正以降は平日、土休日ともに16時台、17時台に国分寺 - 新所沢の直通電車を2往復設定する。

また、西武ドーム野球開催日のダイヤを柔軟に設定する。「今年、埼玉西武ライオンズに菊池雄星投手や工藤投手の入団などより、多くのお客さまがお越しになることが予想されるため」(同社)。現在は野球開催日に特別ダイヤを設定し、試合終了時刻に関係なく臨時電車を設定していた。ダイヤ改正以降は試合終了時刻に合わせて、池袋行きの急行や快速を増発する。試合終了時刻と連動する臨時列車は2001年に終了して以来9年ぶりの復活。狭山線から池袋へ直通する急行電車は1987年3月に終了して以来23年ぶりの復活とのこと。