夫婦の会話がなくなると「危険信号」というが、夫婦円満の一番の秘訣はやはり会話を大切にすることなのだろうか? ユーキャンが行った「20代 VS 60代の夫婦観調査」によると、確かに20代では「会話」が重視されているようだが、熟年夫婦の60代ではちょっと様相が違うようだ。

同調査は昨年10月5日~13日、全国の20代と60代の子どものいる既婚男性・女性400人にインターネットを使って実施した。「夫婦円満に生活をするために一番に心がけて行動していることは何ですか?」と聞いたところ、20代のトップは「なるべく会話の時間を多く持つ」で43.0%。次は「愛情や感謝の気持ちを積極的に表現する」の27.5%だった。

一方、60代で一番多かったのは「お互いのプライバシーを尊重する」の28.5%。「なるべく会話の時間を多く持つ」(27.5%)をわずかながら上回った。また、「愚痴や文句をなるべく言わない」も19.0%と多く、20代の8.5%の2倍以上となった。積極的に関わり合うことで互いの理解を深めようとする20代に比べ、すでに理解しあっているからなのか、それともあきらめなのか、パートナーを"静観"する傾向があるようだ。

ちなみに「生まれ変わっても、今の配偶者と結婚したい」と答えたのは20代で89.5%、60代で83.5%。男女別にみると20代では、男性の93.0%に対し、女性が86.0%、60代でも、男性が89.0%だったのに対し女性が78.0%と少なかった。夫を「この世限りの相手」と考えて仕方なく暮らしている妻は結構いるのかもしれない……。