パートナーとしての提携を模索している出版社から、iPhone OSを搭載したAppleタブレットの存在が公言されるなど、27日(米国時間)の発表に向けて秒読み段階に入ったAppleタブレットだが、ここでまた電子書籍関連で新たな情報が出てきている。
報じているのは米Wall Street Journalで、24日付けの「Apple in Talks With Publishers in Advance of Tablet's Debut」という記事によれば、Appleはタブレット向けの電子書籍配信において出版社に12.99ドルと14.99ドルというハードカバー本向けの2つの価格帯を提示しており、さらに一部タイトルでは9.99ドルという価格設定が行われるという。
これは、新刊であっても電子書籍の価格が9.99ドル上限に設定されている米Amazon.comに反発する出版各社の意向を汲んだものとみられ、より柔軟な価格設定を可能にすることで多くの出版社やコンテンツホルダーを取り込んでいく考えだ。また、間接収入としてAppleが得るのはApp Storeと同じく販売価格の3割で、7割が出版社らに還元される形になる。