三洋電機は27日、デジタルムービーカメラ「Xacti」の新モデル「DMX-SH11」「DMX-CG110」を発表した。発売は2月下旬で、価格はオープン。市場価格は、DMX-SH11が6万円前後、DMX-CG10が5万円前後と予想される。

30倍のアドバンストズーム機能を備える「DMX-SH11」

DMX-SH11は、Xactiシリーズではあるが、一般的なムービーに近い携帯のモデルで、DMX-CG110は、従来のXactiに近いエルゴノミクスデザインが採用されるモデル。どちらも、MPEG-4 AVC/H.264形式での、フルハイビジョン撮影に対応する。記録メディアはSD/SDHCカード。

DMX-SH11は、30倍アドバンストズームの採用を大きな特徴とするモデル(ムービー撮影時のみ)。アドバンストズームは、レンズによる光学ズームと、CMOSセンサーの使用領域の変化によって、広い範囲のズームを行う技術。フルハイビジョンを撮影する場合、撮像素子には、約207万画素(1920×1080)が必要となる。DMX-SH11には、1/3.6型 約430万画素原色CMOSセンサーが搭載されているのだが、ムービー撮影時の有効画素数は、ハイビジョン/フルハイビジョンの場合、約350万画素となっている。アドバンストズームでは、この350万画素から得られたデータから、1920×1080の絵を(フルハイビジョン以外のモードでは、それに応じたピクセル数)作り出す。DMX-SH11に搭載されているレンズは、35mm換算で35~805mmの光学23倍ズーム(F=3.5~4.1)。つまり、23倍までは、CMOSセンサーの、350万画素のエリアからのデータで絵が作られ、それ以上の倍率になると、使用するエリアをリニアに変化させていき、30倍でちょうど207万画素になるという仕組みだ。

1440万画素CMOSセンサーの搭載で、精細な静止画撮影も可能な「DMX-CG110」

DMX-GC110は、1/2.33型 約1,440万画素原色CMOSセンサーの搭載を特徴とするモデル。フルハイビジョンムービー撮影に加えて、高精細な静止画撮影も可能だ(最大で16Mピクセル相当)。搭載されているレンズは、35mm換算で38~190mmの光学5倍ズーム。DMX-SH11と同様にアドバンストズームが採り入れられているが、40~240mm、80~480mm(35mm換算)の2段階をボタンで切り替えるようになっている。


型名 DMX-SH11 DMX-CG110
撮影範囲 50cm~∞(ワイド)/1.0m~∞(テレ)/1cm~1m(スーパーマクロ) 50cm~∞(ワイド)/1.0m~∞(テレ)/1cm~80cm(スーパーマクロ)
ムービー最低被写体照度 約10ルクス 約17ルクス
手ブレ防止 静止画:加算式/ムービー:電子式 静止画:加算式/ムービー:電子式
液晶モニター 2.7V型 2.7V型
電源 DB-L90(1200mAh) DB-L80(700mAh)
電池使用可能時間 静止画:約350枚/ムービー:連続撮影約110分 静止画:約190枚/ムービー:連続撮影約60分
サイズ(W×H×Dmm) 42.8×59.2×117.9 85.7×110.3×37.4
質量 約235g(電池、SDメモリーカード込) 約176g(電池、SDメモリーカード込)