調査会社の米Flurryは、27日発表が噂されるAppleのタブレット製品上で動作する200のアプリケーション群の分類結果と、それから導き出される新デバイスの特性や市場ターゲットなどの分析結果を公表した。
それによれば、新製品は明らかにコンシューマをターゲットとしており、ゲーム/ニュース/エンタテイメント/ライフスタイルなど、日々の生活に密着したものになるという。
ゲームマシンとして最適
FlurryのFlurry Analyticsチームによれば、同チームは"名称未定"のいわゆる"Apple Tablet"と呼ばれる製品が50ほど存在していることを確認しており、これらデバイスを使ってテスターらが200種類のアプリの動作検証を行っていることを把握しているという。このリリース前テストの最初の報告は2009年10月ごろから存在し、1月に入って急激に件数が増加している。これら200のアプリをジャンル別に分類したのが下記の図だ。
「Flurry Special Report: Apple Tablet - The Second Stage Media Booster Rocket」(PDF)および「Apple Tablet: The Second Stage Media Booster Rocket」より |
これでわかるのは、「ゲーム」ジャンルが圧倒的に多く、次いで「エンタテインメント」と「ニュース/電子書籍」が並ぶという点だ。「ライフスタイル」もエンタテインメントおよびニュース/電子書籍と同数程度存在し、明らかにジャンル的に偏っている。Flurryによれば、Appleのタブレットはこれまで多くの同種製品がターゲットとしていたビジネスではなく、コンシューマに大きく傾いているという。機能的にはこれまでのAppleの小型デバイスに比べて性能が高く、ゲームマシンとして最適になるということだ。
また、TVなどリビング内の他のデバイスと競合することはなく、より携帯性を重視した補助デバイスの役割を担う可能性が高いという。レストランや映画検索、旅行ガイドなど、身近な話題をネットから引っぱってくるようなデバイスのようだ。また10インチクラスのLCDやOLEDパネルの供給が不足しているという話も出ており、これはAppleの大量発注が原因とみられる。