米Appleは25日(現地時間)、2010年度第1四半期 (2009年10月-12月)の決算発表に合わせて、その内容を説明するカンファレンスコールを開催し、いくつかの情報を補足した。

アジア市場に広がるApple製品

09年10月-12月の売上高は156億8,000万ドル。そのうちの58%が米国以外の地域からもたらされた。中でもアジア地域の伸びが目立つ。アジア-太平洋地域ではMacがCPUユニット数で前年同期比54%増、売上高で同142%増。日本市場でもMacのCPUユニット数が同6%増、売上高が同57%増だった。さらにCOOのTim Cook氏が「Runaway hit (大ヒット)」と表現したのが、日本市場におけるiPhoneの好調さだ。同氏によると、販売台数が昨年同期から400%以上の伸びとなった。また中国市場においても20万台以上のiPhoneがアクティベートされており、11月末に販売開始となった韓国を含めて、今後のアジア市場でのiPhone浸透に意欲を見せた。

iPodの平均販売価格が9%上昇

Macの販売台数は過去最高の336万2,000台。Apple Storeで販売された68万9,000台については、初めてMacを所有する購入者が約半分を占めた。また教育市場向け販売チャンネルの売上が前年同期比16%増となり、12月の過去最高記録を更新するなど、10月-12月に教育市場向けの回復が見られたという。

iPodの販売台数は前年同期比8%減の2,097万台。音楽/動画再生用のiPod nanoやiPod classic、iPod shuffleの市場規模が縮小している。一方でiPhone OSを搭載するiPod touchが同55%の伸びとなり、iPod全体のASP(平均販売価格)が9%上昇した。NPDのMP3プレイヤー市場の最新調査において、iPodはシェア70%でトップを維持している。

iPhoneは、09年10月-12月に通信キャリア17社からの提供が新たに加わり、販売地域が世界86カ国に広がった。iPhoneのASPは620ドル。CFOのPeter Oppenheimer氏によると、スマートフォンに関するJ.D. Powerのビジネスユーザー調査で2年連続トップにランクされ、またFortune 100企業の70%以上で採用されるなど、昨年夏にiPhone 3GSがリリースされてからiPhoneは"倍増"と呼べるほどエンタープライズ市場に浸透しているという。