パナソニックは25日、放熱機構を再設計することで、「R」シリーズの10.4型液晶というコンパクトボディはそのままにCPUにintel Core i7を搭載したモデル「R9」を発表した。発売日は2月17日から順次発売予定となり、店頭予想価格は180,000円前後。
既存モデル「S8」で培った放熱設計を応用することで、薄型軽量の大口径ファンを最も効率が良い場所に配置した。そのため、排気口のサイズといったボディの形状は変えずに約3倍の風量と静音を実現。冷却性能を50%アップしたとしている。これにより、約0.93kgのボディにIntel Core i7の搭載に成功したという。
また、今回発表になった2010年春モデル共通で、Windows 7のXP modeを正式サポート。すでにダウンロードとインストールが行われているので、使いたいときにすぐ使えるようになっている。また、こちらも全モデルに共通の仕様だが、「Fast Boot Mode」という、電源オンからHDDにアクセスするまでの時間を高速化する技術も投入されている。USBキーボードが使用できない、LANBootが不可となるなど多少のデメリットはあるものの、起動が速くなるのはうれしい限りだ。
76cm動作落下(底面)や、キーボード全面防滴、100kgf加圧振動といった試験をクリアするなど、その堅牢性は健在。
主な仕様としては、CPUがIntel vPro Core i7-620UM vPro(1.06GHz)でチップセットはMobile Intel QM57 Express。メモリは2GB、HDDは250GBとなる。10.4型液晶の解像度は1,024×768ドット。OSは32bit版と64bit版のセレクタブルとなるWindows 7 Professional。
その他の機能としては、USB 2.0×2、D-Sub、PCカード(TYPE II)、SDメモリカードスロット、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、10/100/1000BASE-T有線LANなどを装備する。
サイズはW229×D187×H29.4~42.5mmで、重量は約0.93kg。バッテリ駆動時間は約7.5時間。
さらに、Office Personal 2007 with PowerPointをプリインストールしたモデルもラインナップしており、そちらの店頭予想価格は210,000円前後。
直販モデルはさらにスペックアップ
同社が運営する直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、さらなるスペックを求めるユーザーのために「ハイスペック」モデルと「プレミアムエディション」モデルを用意している。
ハイスペックモデルは、CPUにIntel Core i7-640UM vPro(1.20GHz)を採用し、HDDが500GBになっている。
プレミアムエディションは、CPUにIntel Core i7-640UM vPro(1.20GHz)を採用し、ストレージが500GBのHDDモデルと、128GBのSSDモデルをラインナップする。SSDモデルは重量が約0.9kgになる。
カラーバリエーションはシルバーフェザーとジェットブラックの2色。さらに、カラー天板が12色あり、ジェットブラック筐体では5色が選べ、プレミアムエディションでは7色が選べる。