ついに公開開始となった劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』。その公開初日となる2010年1月23日(土)、東京・池袋のシネマサンシャイン池袋にて初日舞台挨拶が行われ、衛宮士郎役の杉山紀彰、遠坂凛役の植田佳奈、アーチャー役の諏訪部順一といったメインキャスト3人が登場した。
立ち見の観客もいる満員の会場に姿をみせる3人。「劇場公開初日に皆様と一緒にこの空間にいられることを本当にありがたく思っています」(杉山)、「劇場版が決まり、今日こうやって皆さんにお届けできるのが本当にうれしいです」(植田)と話す2人に対して、諏訪部はアーチャーの声で、「上映する前にひとつ問おう。ここは『な○は』の劇場ではないぞ。間違えていないか?」と、同じ23日に公開開始となった作品の名前を挙げて会場の笑いを誘う。
まずは劇場版の製作が決まったときの感想について、TVシリーズが終わってからずっと噂はあったのに、なかなか決まらなかったので、うれしかったのと同時にほっとしたと語る3人。劇場版のアフレコについて、「今回はシーンごとに細かく録っていただいたので、激しいアクションシーンが多いのですが、テンションや体力が続く感じで、非常に役者にやさしい収録現場だったように思います」という諏訪部。そのおかげで、「次のシーンのために余力を残すようなこともまったく考えず、その瞬間、瞬間で完全燃焼して、燃え尽きるぐらいでやっていました」と語る。「すごく台本が厚かったので、まず真っ先にやったのが、台本をパートごとに破ることだった」というエピソードを披露した植田は、「それがいい気分転換になって、落ち着いて本番を迎えられました」と笑顔を見せる。杉山も「劇場版ということで始まる前は緊張していたのですが、TVアニメのときと同じキャストの方が揃ったときに、ほっとした感じで、本番は変に緊張することなく、自然体で挑ませていただきました」と語った。
劇場版の観どころについて、「『Fate』という作品について、まったく知識のない方は、『考えるな、感じろ』という感じで観ていただきたい」と語る諏訪部。そして、「本当にスピード感のある構成で、睡眠不足の方でも寝られないですよ」との言葉に、「眠気なんて襲ってくる暇もないぐらい、緊張感とスピード感のある作品に仕上がっています」と杉山も続く。一方の植田は、「アクションももちろんカッコいいのですが、今回の劇場版は全体を通して、男性陣がものすごくカッコいい」とのことで、女性はもちろん、男性も期待して観てほしいと語った。
舞台挨拶の最後には、「余すところなく、『Fate』の世界を堪能していただきたいです」(諏訪部)、「皆さんの期待は絶対に裏切りません。最初から最後まで、瞬きをしているうちに、2アクション、3アクションを見逃してしまうぐらいのすごいスピード感になっているので、最後までしっかり観てください」(植田)、そして杉山から「試写を観たときに、お世辞ではなく、素で『もう一回観たい』と思ったので、皆さんにも同じような感想を持っていただけたら、役者冥利に尽きるなと思います。これからも『Fate』という作品を皆さんと盛り上げていきたいと思います」という力強いメッセージが送られた。
劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』は、東京・シネマサンシャイン池袋ほかにて現在公開中。上映劇場などの詳細については、公式サイトをチェックしてほしい。
■劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』おもなスタッフ
原作 / TYPE-MOON◆監督 / 山口祐司 脚本:佐藤卓哉◆キャラクターデザイン・総作画監督 / 石原 恵◆特技監督 / 橋本敬史◆美術監督 / 小山俊久◆色彩設計 / 北爪英子◆撮影監督 / 近藤慎与◆音響監督 / 辻谷耕史◆音楽 / 川井憲次◆音楽制作 / ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント◆主題歌 / タイナカ サチ (SISTUS RECORDS)◆アニメーション制作 / スタジオディーン◆配給 / クロックワークス、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
■劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』おもなキャスト
衛宮士郎 / 杉山紀彰◆セイバー / 川澄綾子◆遠坂 凛 / 植田佳奈◆アーチャー / 諏訪部順一◆間桐 桜 / 下屋則子◆イリヤ / 門脇舞以◆藤村大河 / 伊藤美紀◆間桐慎二 / 神谷浩史◆ライダー / 浅川 悠◆キャスター / 田中敦子◆葛木宗一郎 / 中多和宏◆バーサーカー / 西前忠久◆言峰綺礼 / 中田譲治◆アサシン / 三木眞一郎◆ランサー / 神奈延年◆ギルガメッシュ / 関 智一
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