2004年の放送開始以来、TVアニメ作品として第三期まで放送されるなど高い人気を誇る「魔法少女リリカルなのは」シリーズ。その劇場作品『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』が、ついに本日2010年1月23日に公開初日を迎える。
TVアニメ作品として、2004年10月~12月にかけて全13話放送された『魔法少女リリカルなのは』第1期シリーズ。9歳の少女を主人公に置き、主演・主題歌に人気声優の田村ゆかりと水樹奈々を起用した、一見いかにもな魔法少女スタイルを見せながらも、SFテイストを取り入れた「魔法」の描写や家族・友情をテーマにした人間ドラマ、そして熱く華麗なバトル描写によって「熱血魔法バトルアクション」として高い評価を受けた。
そしてその続編となる『魔法少女リリカルなのはA's』(2005年10月~12月、全13話)では、それらの要素はさらに強化され、新たに増えたキャラクターたちによって壮絶な戦いと衝突、心の交流が行われ、第3期シリーズ『魔法少女リリカルなのはStrikerS』(2007年4月~10月、全26話)では、10年の時間が経過した作中で、19歳に成長した主人公たちと、新たな世代の新主人公たちによる物語が生み出された。
そして、今回は登場する劇場作品『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』は、すべての物語の始まりである第1期シリーズをベースとしながらも、総集編ではなく、全編新作映像による「パワーアップリメイク版」と銘打たれており、劇場クオリティで展開されるスピード感あふれる戦闘の中、二人の少女がそれぞれの想いを抱え、閃光の空を駆ける――。
■『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』ストーリー概要
日本のとある都市。海鳴市で暮らす平凡な小学三年生、高町なのは。あの日なのはは、異世界から訪れた少年ユーノと出逢う。ユーノの目的は、海鳴市に散らばった異世界の遺産「ジュエルシード」の回収。暴走したジュエルシードからユーノを助けようとしたなのはは、自身に「魔法」の才能がある事を知る。危険なジュエルシードを回収するため、なのははユーノと協力し、ユーノから託された知性を持った魔導端末「魔導師の杖」レイジングハートとともにジュエルシードの捜索を開始する。
だが、同じくジュエルシードを捜索している少女がいた。少女の名はフェイト・テスタロッサ。「母の願いを叶えるため」戦い、奪う事に心を痛めながらジュエルシード収集を行うフェイト。その哀しみを感じ取るなのは。戦いの中、二人は互いに力と心をぶつけ合い、なのはは自身の想いを伝えようとする。
娘であるフェイトに対して、冷酷とも思える態度を取るフェイトの母・プレシア・テスタロッサ。届かぬ母への思いを胸に、幼い頃、誰よりも優しかった母の笑顔を取り戻すために戦うフェイト。自身を救い、育ててくれたフェイトを守りたいと願うフェイトの使い魔アルフ。
フェイトを救いたいと願うなのは。そんななのはを支えるユーノ。
だが、事件は、意外な展開を見せてゆく……。
『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』登場キャラクター
■高町なのは (cv. 田村ゆかり)
本作の主人公。日本・海鳴市に住む小学三年生。私立聖祥付属小学校の三年A組に在籍。性格は一途でまっすぐ。それ故に無茶をしがち。魔法の才能を持ち合わせており、ユーノと、愛機レイジングハートとの出逢いによってその才能を開花させる。戦闘スタイルはいまだ未完成ながらフェイトとの戦いの最中、その戦技を高めてゆく。魔力光は桜色。
■フェイト・テスタロッサ (cv. 水樹奈々)
本作の、もうひとりの主人公。ミッドチルダ出身の9才で本来はおとなしく、やや内気な心優しい少女だがある事情から心を閉ざし、ジュエルシード収集を行っている。なのはに匹敵する才能のもと、正しく教育を受けた魔法技術は高く、戦いにおいてはなのはを圧倒する実力を持つ。高速機動を生かした近接~中距離高速射撃を基本スタイルとする。また、魔力を「電気」に変換する資質を持ち、発露時に電撃・雷撃を伴う魔法を多く保有する。魔力光は金色。
■レイジングハート
知性を持つ魔導端末(インテリジェントデバイス)。形状は使用者の選択によって変化するが、暫定使用者となったなのはが初めて使用した際に「魔導師の杖」の姿を選択。以降、そのスタイルを継続している。初期は魔法知識を持たないなのはの教師として、後には戦いの中でなのはを主と認め、ともに空を駆ける一心同体の主従となる、なのはの愛機。
■バルディッシュ
フェイトのためだけに生み出された、フェイトの専用デバイス。近接打撃に耐える強靭な機体と、戦斧・鎌・槍という3形態への可変機構による汎用性を両立させている。レイジングハートと同じく知性を持つインテリジェントデバイスだが主に対しては至極従順で、無口。言葉少なに、主の戦いを支えている。
■ユーノ・スクライア (cv. 水橋かおり)
ミッドチルダ出身。遺跡発掘を生業とするスクライア一族の少年であり、考古学に明るい。自身が発掘したジュエルシードが事故で散乱したため、自ら探しに地球に訪れ、負傷したところをなのはに助けられた。はじめは、「なのはに協力してもらってジュエルシードを集める」という立場だったが、フェイトを救うために戦うなのはを見て、それを見守り、力になりたいと願うようになる。負傷で魔力を失った際、フェレットの姿をとっている。
■アルフ (cv. 桑谷夏子)
狼が素体の、フェイトの使い魔。使い魔は、動物を素体として術者が自らの魔力を分け与えることによって生み出される存在。子狼の頃に群れから捨てられ、死にかけているところをフェイトに救われ、以降使い魔として温かく育てられたため、フェイトに対する愛情と信頼は絶対的。狼形態・人間形態への変身が可能で、魔法戦もこなす。ジュエルシード収集やプレシアについての疑問を感じているが、フェイトを守り助けるため、フェイトと行動を共にしている。
■プレシア・テスタロッサ (cv. 五十嵐麗)
フェイトの母。ジュエルシードを求めており、その捜索をフェイトに命じている。かつてはとても優しい母親だったのだが、現在、フェイトに対しては冷酷とも言える態度が目立つ。そこにが、ある理由が存在するのだが……。
■そのほかの登場キャラクター
来場者特典に注目
『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』では、既報の通り、来場者特典として、「リピートポイントカード(特製モバイルデジコン付き)」が用意される。この「リピートポイントカード」は、『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』を鑑賞した人に先着でプレゼントされるポイントカードで、本作を鑑賞する際、劇場係員に提示すると、ポイントスタンプが1つ捺印される。
ポイントスタンプの数に応じて、ポイントカードとの引き換えの上、「ご鑑賞サンクスポートレート」(キャラクターデザイン奥田泰弘描き下ろしイラスト)や「メモリアルフィルムコマ」(本作の上映フィルムをカットしたもの)といったさらなるプレゼントも用意されているので、こちらの詳細については、公式サイトをチェックしてほしい。
TVアニメシリーズを観た人にとっては、後にさまざまな事件に触れて成長し、いつしか新たな世代を導いてゆく立場となる二人の少女、高町なのはとフェイト・テスタロッサの出会いと始まりの物語が、劇場で初めて触れる人にとっては、運命に翻弄される二人の少女の出会いと、戦いと、友情の物語が、SFテイスト溢れる魔法アクションのビジュアルと、シンプルでストレートなストーリーによって展開される『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』。
新宿ミラノ、渋谷東急、シネ・リーブル池袋ほかにて本日2010年1月23日より全国ロードショー。上映時間は130分、配給はアニプレックス。
■『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』おもなスタッフ
企画・製作 / NANOHA The MOVIE 1st PROJECT◆原作・脚本 / 都築真紀◆監督 / 草川啓造◆キャラクターデザイン / 奥田泰弘◆美術監督 / 片平真司◆アニメーション制作 / セブン・アークス◆プロデューサー / 三嶋章夫、田中辰弥、清水博之
■『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』おもなキャスト
高町なのは / 田村ゆかり◆フェイト・テスタロッサ / 水樹奈々◆ユーノ・スクライア / 水橋かおり◆アルフ / 桑谷夏子◆クロノ・ハラオウン / 高橋美佳子◆プレシア・テスタロッサ / 五十嵐麗◆リニス / 浅野真澄◆リンディ・ハラオウン / 久川綾◆エイミィ・リミエッタ / 松岡由貴
(C)NANOHA The MOVIE 1st PROJECT |