マックフライポテト、愛してる! 「マクドナルド」のポテト食べ放題イベント

1月20日から2月14日まで、東京都内にある一部の「マクドナルド」店舗で、フライドポテト食べ放題&ドリンク飲み放題が開催されている。フライドポテト好きには青天の霹靂というべきイベントだ。マクドナルド本部は関知せず、店舗独自で開催しているという。ポテト好きの筆者としては、「知ってしまったからには体験しなくては! 」と、イベント2日目のマクドナルド代々木店に行ってみた。

同イベント、「mixi」のマクドナルドファンコミュニティが発信元。店舗スタッフがひっそりと情報を提供したようだ。しかし「マックフライポテト食べ放題」のインパクトは大きく、ブログ系ニュースメディアに紹介されて、ネット上であっという間に広まった。イベント初日は大混雑だったようで、店外での立ち食いまで出たそう。

筆者が訪れた日は2日目の1月21日。時刻は19時過ぎだ。意外にも「大混雑」というほどではなく、ふだんの食事時間程度の混み具合だ。ほとんどの席は埋まっていたけれど、ひとり分の空席はあった。17時から開始だったので、すでにピークタイムを過ぎていたのかもしれない。そもそもマクドナルドといえば都内の駅付近ならどこにでもあるわけで、電車に乗って食べに行く人は少ない。ポテト食べ放題の珍しさで遠くから来店する人は、初日に来店し、お祭り気分に浸ったのだろう。今日は店内の客層を見ても付近の予備校に通う人が多いようだ。カップルや家族連れは見かけなかった。前日に比べて気温が下がり寒かったので、外で並んだり立ち食いしたりという状況を避ける人も多かったと思う。

もっとも、食べ放題の告知はレジ付近だけで、店外にポスターなどの貼り紙類は一切なし。店に入らなければ食べ放題が開催していることすらわからない。ネットで情報を仕入れた人、たまたま訪れた人しか体験できないという、ゲリラ的なイベントだ。私の隣にいた塾通いの中学生グループは、何が起きているのか理解できていない様子で、ハンバーガーをほおばりつつPSPで対戦していた。食べ盛りの彼らにふさわしいイベントだと思うが、そういえば私が購入するときも、レジで事前に説明されなかった。やはり「知る人ぞ知る」イベントである。

食べ放題に参加するには、17時以降に「バリューセットのLLサイズ」を注文するだけ。レジで「お代わりする時はレシートと空の容器を持ってきてくださいね」と言われた。これで、22時までドリンクとポテトのお代わりが何度でもできる。とてもシンブルでわかりやすいルールだ。他の食べ放題系飲食店のように、「残したら罰金」などの表示や説明はなかった。

筆者は大好物の「クォーターパウンダー」でバリューセットのLLを注文。ポテト食べ放題が目的なので、シンプルなハンバーガーのバリューセットでもよかったけれど、いつもの癖でボリュームたっぷりのクォーターパウンダーを頼んでしまう。ちなみにマクドナルド全店で開催中の期間限定メニュー「Big America テキサスバーガー」の本日分は売り切れ。こちらも大人気のようだ。

「マックフライポテト」はいつもと変わらぬおいしさ。サクッとした心地よい食感のあと、ポテトのホクホクとした旨味が後追いしてくる。今日は食べ放題イベントということもあって、ポテトを大量調理中。つまり買ったときもお代わりするときも揚げたてのホクホクで「全部当たり」状態。「ポテト好きは混んでいる店に行く」という気持ちがよくわかる。10分ほどでLサイズポテトを完食して、空の容器とレシートを持ってレジへ。その容器にポテトを入れてくれるのかと思ったら、渡した容器は捨てられて、新しい容器で出してくれた。コーラをお代わりしたときも同じ。紙の容器だから繰り返しては使いづらいのだろうか。

結局、筆者は熱々の「マックフライポテト」を2回、ドリンクは1回お代わりした。最後にゆっくりとクォーターパウンダーを食べて退店。正直に言うと、「マックフライポテト」をおいしく食べられたのは2つまで。3つめは塩味をきつく感じるようになり、ちょっと苦しかった。何事もほどほどがよろしいようで……。でも、帰宅してこの記事を書いていたら、また食べたくなってきた。恐るべしマックフライポテト!　大好きだー!

ちなみに今回のイベントは店舗独自の開催とのことで、レジ横の表示は手作り風のPOPだった。しかし筆者はみつけてしまった。カウンターの奥に印刷した立派なキャンペーンPOPがぶら下がっていることを……。これ、本当に「店舗独自イベント」だろうか。もしかしたらマクドナルドの戦略的な「実験」かもしれない。もしそうなら、今後はあなたの街のマクドナルドでも食べ放題を体験できるかも? ちなみにこの食べ放題イベントは、代々木店の他に原宿竹下通り店、早稲田駅前店、明治通り新宿ステパ店、池袋西口店でも開催中とのことだ。