経済産業省は22日、11月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。11月の同指数は前月比で0.1%上昇の94.2となった。2カ月連続の改善。前年同月比は3.5%の低下(原指数での比較)。

全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしたもの。

11月の指数を産業別にみると、第3次産業活動指数が前月比で0.2%低下したものの、鉱工業生産指数が同2.2%、建設業活動指数が同1.8%、公務等活動指数が0.1%それぞれ上昇している。建設業活動指数は4月以来7カ月ぶりの上昇となった。

全産業活動指数は昨年後半から大きく落ち込み、今年3月には89.9にまで低下。その後は上昇傾向にあるが、9月は6カ月ぶりに低下(前月比0.7%減)。10月は前月比1.1%の上昇に転じたが、11月の上昇率はわずか0.1%と鈍化している。

この日同時に発表された11月の全産業供給指数(最終需要部門計)は94.6でこちらも前月比0.1%の上昇。消費が前月比0.2%の低下、投資が同1.1%、輸出が同0.4%、輸入が同8.3%の上昇となった。