2月6日公開の映画『食堂かたつむり』の完成披露試写会が21日、東京・有楽町で行われ、同作品に出演した柴咲コウ、余貴美子、ブラザートム、監督の富永まいが出席した。
2008年1月の発売以来、40万部以上を売り上げた小川糸原作の同名小説を若きクリエイターの富永まいが映像化して注目を集めている本作。失恋のショックで声を失った少女の倫子(柴咲コウ)を主人公に、故郷で始めた食堂の生活を通して母・ルリ子(余貴美子)との関係を丁寧に描いていく。
主演の柴咲は「この映画は製作費100億円とかの作品ではない素朴な作品。生きること、食べることをテーマに、衣食住全てに感謝し、生きることを実感できる映画です」とアピールした。
劇中でも得意の料理を披露している柴咲。「作品の中で印象的だったのはジュテームスープ。お野菜をいっぱい煮込んでとても美味しかったです。スープが濃厚なので、撮影中は鍋がマグマみたいに噴火しないよう火加減を調整しながら作りましたね」と苦労話を明かした。また、「最近は自炊が多く、七草粥を作って自分を自分で労りました(笑)。心が暖まりましたよ」と話すと、ブラザートムが「コウちゃんは本当に料理が上手い手。あなた折角いい手してるんだから、色んな人に作って上げなさい! 1人で食べるより大勢で食べると美味しいから」と暗に結婚を奨めていた。