Stan Shih(スタン・シー/施振栄)氏は、現在はベンチャーキャピタルiD SoftCapital Groupに在籍

「米国のPCメーカーは20年以内に消滅する」 - こんな見解を出しているのは、台湾の大手PCメーカーAcerの創業者、Stan Shih(スタン・シー/施振栄)氏だ。台湾の地元紙である中国語新聞のCommercial Timesが19日(現地時間)に同氏のコメントを伝えている。

Commercial Timesの報道を伝えるAFP通信の記事によれば、施氏は低価格PC製造における米系メーカーの能力不足がその原因だと指摘している。「低価格なコンピュータのトレンドが、今後何年にもわたって続くだろう。だが米系PCメーカーは市場にそのような製品を提供する方法を知らず、今後20年内に消滅することになるかもしれない。ちょうど米国のTVブランドの身に起きたことのように……」(施氏)

台湾Digitimesのデータによれば、それまでPC業界3位だったAcerはすでに2位の米Dellを2009年時点で抜かしており、2011年には業界1位に君臨する米Hewlett-Packard (HP)をも射程に入れるとの見方が出ている。だがいずれにせよ、台湾や中国メーカーが近い将来に世界のPC市場で大きな勢力になるのは間違いないようだ。