インヴァスト証券は15日、オンラインによる商品先物取引に関する事業について、吸収分割の方法によりドットコモディティが承継することに関し、基本合意書を締結することを決定したと発表した。

インヴァスト証券によると、現在、原油や金などの「商品(コモディティ)」は、海外商品先物市場においては、実需家のヘッジ需要による売買に加え、年金などの投資資金が流入するなど活況を呈している。国内においても商品指数連動型の投資信託が設定・上場されるなど、投資対象として高い注目を集めている。一方、国内商品取引所においては、実需家、機関投資家、金融機関などを中心としたいわゆるプロ型の市場への転換を目指す変革の中にあり、各商品取引所の委託者数、売買高などが減少する傾向が続いている。

同社では、今後の事業環境、特に国内商品市場の環境が好転する可能性などを検討した結果、国内における商品取引受託業から撤退し、成長が見込めるコモディティ事業については、「CFD取引」に一本化して経営資源を集中させることが、将来的な企業価値の向上に資すると判断。15日開催の同社取締役会において、オンラインによる商品先物取引に関する事業を、吸収分割の方法により、ドットコモディティに承継させることに関し、基本合意書を締結することを決定した。

今後は今年2月上旬をめどに、両社の取締役会において、商品先物取引事業に係る吸収分割契約を承認する予定となっている。