ついにDirectX 11が1万円以下で
AMDから発表されたばかりの新GPU「Radeon HD 5670」を搭載するグラフィックスカードが、早速各社から発売となっている。確認できたのは5社の9モデル。主流は1万円台前半だが、1万円を切るモデルも登場している。
■各社製品の仕様と価格 | |||
メーカー | メモリ | 出力端子 | 価格帯 |
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SAPPHIRE | 1GB | HDMI/DVI/DP | 13,500円~15,000円前後 |
512MB | HDMI/DVI/DP | 11,500円前後 | |
512MB | HDMI/DVI/VGA | 11,000円前後 | |
PowerColor | 1GB | HDMI/DVI/VGA | 13,000円前後 |
512MB | HDMI/DVI/VGA | 11,000円前後 | |
玄人志向 | 1GB | HDMI/DVI/VGA | 11,500円~13,000円前後 |
512MB | HDMI/DVI/VGA | 10,000円~11,000円前後 | |
XFX | 512MB | HDMI/DVI/DP | 12,000円前後 |
GIGABYTE | 1GB | HDMI/DVI/VGA | 13,000円前後 |
上の表にまとめたが、グラフィックス出力端子は、HDMI/DVIが全モデルで共通で、残りの1つがDisplayPortかVGAになる。1つ注意して欲しいのは、「ATI Eyefinity」での3画面出力には、DisplayPortが必須であること。HDMI/DVI/VGAモデルの場合、同時に出力できるのは任意の2画面までで、3画面出力は不可能だ。
そのほか、VGAクーラーも各社が差別化するところだ。SAPPHIRE、PowerColor、玄人志向の製品は、Arctic Cooling製のクーラーを搭載している。これらの製品は2スロット厚であるが、XFXのみ、1スロット厚のモデルを投入。2スロット厚では問題がある場合、これが唯一の選択肢となる。
パフォーマンスについては各社で違いはないが、唯一GIGABYTEのみ、オーバークロックモデルを発売している。とはいえ、コアクロックは785MHzと、わずか10MHzの向上に過ぎないので、気にするほどのものではないかもしれない。
価格は1万円台前半であるが、現在、上位モデルのHD 5750も安くなっており、一部では価格帯が重なっている。性能としては、確実にHD 5750が上。しかし、こちらの場合、補助電源が必要で、消費電力も大きくなる。性能と省電力のどちらを重視するかが、ユーザーの選択のポイントとなるだろう。