三洋電機は15日、パナソニックグループとして臨む初の製品発表会を開催。「Xacti」ブランドのムービーカメラとPCMレコーダーを発表したほか、Xactiのイメージキャラクターを務めるモデルの長谷川潤さんが登場し会場を盛り上げた。
3つの「C」を実現する「Xacti」
同社デジタルシステムカンパニー DI事業部 事業部長 田渕潤一郎氏。Xactiでは、「Chance」(ムービー&写真/ビジネス&オフタイム)「Communicate」(PC&AV/ネットワーク&シェア)「Casual」(小型&軽量)という3つのキーワードを実現することにより、「新しい価値をユーザーに提供する」と意気込む |
現在、カムコーダー市場は、フラッシュメモリーへのメディアチェンジが加速し、HD画質比率が増加。従来型のカムコーダーの伸びが鈍化しているという。
デュアルカメラ「Xacti」は、重厚・オーソドックスカラー・家族に1台という従来型カムコーダーに対し、小型・軽量・薄型かつカラフル、そして一人に1台という「日常の一コマを気軽に切り取るもの」と同社デジタルシステムカンパニー DI事業部 事業部長 田渕潤一郎氏。一般的なカムコーダーの使用頻度はユーザーの68%が「2ヶ月に1回」だが、Xactiユーザーの約70%は「数回/月以上」だったとアピールした。
今回発表された新「Xacti」(DMX-CS1)は、フルハイビジョン対応のズームレンズとして世界最小の「スーパースリムレンズ」と、レンズの薄さを活かす薄型センサーモジュールを開発したことにより、厚さ27mm(最薄部20mm)、体積126cc、重さ142gという「スーパースリム」タイプを実現。ジーンズのポケットにも入るサイズを実現したことで、女性や子どもにも使いやすく、「いつでも、どこでも持ち歩けることで撮影機会を増やす」という。
また、ムービーフォーマットには、PCと親和性の高い「MPEG-4 AVC/H.264」を採用。ムービーファイルを静止画と同じように1ファイルで扱えることにより、撮影したムービーをシェアするときにも便利。さらに、「Eye-Fi連動機能」にも対応。無線でパソコンへデータの転送・保存が可能となっている。製品の詳細はこちら。
一方、ICレコーダー市場では、メモリーの大容量化に伴い、非圧縮録音が可能な「リニアPCMレコーダー」比率が拡大している。三洋は現在、PCMレコーダー国内シェア1位(54%)となっており、今回新たに薄型マルチクレードルを付属したリニアPCMレコーダー「ICR-XPS03MF」「ICR-XPS01MF」を投入し、「グローバル50万台。国内金額シェアNo.1」を目指すとしていた。製品の詳細はこちら。
なお、PCMレコーダーにXactiブランドを冠したことについて「Xactiブランドは、このところかなり浸透しているため、デジタルビデオカメラ以外の分野にも展開していきたいという考えがあった」と説明。同社では、以前に「ICR-PS285RM」というICレコーダーをXactiブランドで発売している。当時は、Xactiブランドのデジタルカメラとしてのイメージが強すぎたため、次のモデルより従来通りの「Diply Talk」ブランドに戻している。
長谷川潤「3色とも欲しい!」
会場には、Xactiのイメージキャラクターに就任した長谷川潤さんも登場。「(Xactiは)デザインがかっこいいのに、色がかわいい。そのバランスが好きです。わがまま言えば3色全部欲しい! 気分によって色を変えて持ち歩きたいです」とポケットからXactiを取り出してアピール。
ハワイにXactiを持っていった様子も披露し、「薄型だから、ずーっとカバンに入れっぱなしで、あ! って思ったらすぐに撮れる。写真とは違う表情が狙えます!」と話していた。
※世界最小…民生用フルハイビジョン(1920x1080)ビデオカメラ、光学ズームレンズ搭載モデルとして。