CS放送局のファミリー劇場にて2月2日より3カ月間、毎週火曜に『ガメラ』シリーズが放送されることとなり、本編前に毎回5分間放送される解説番組『女優・水野美紀が語るガメラ』のナビゲーター・水野美紀がインタビューに応じた。

『ガメラ』本編前に毎回5分間放送される解説番組『女優・水野美紀が語るガメラ』のナビゲーター・水野美紀。『ガメラ』シリーズ全12作は、2月~4月の毎週火曜21時~23時、ファミリー劇場の『火曜空想科学館』枠で放送される

『ガメラ』は今年で誕生45周年を迎え、昭和~平成に制作された劇場版作品は全12作品。解説番組では、1996年に放映された平成ガメラ『ガメラ2 レギオン襲来』に出演している水野が、放送される本編にあわせて、『ガメラ』の制作秘話や番組の見どころについてを全12回で紹介していく。『ガメラ』シリーズが1作目から順に連続して放送されることについて、水野は「特撮の技術向上の歴史にもなっているので、今見返すと、初期に制作されたアナログ作品でのスタッフの工夫や努力が見えて面白いですね」と、連続放送ならではの魅力をアピールした。

水野が出演した『レギオン襲来』は、宇宙から飛来した怪獣レギオンと自衛隊、ガメラの戦いを描いた作品。テクノロジー依存や環境問題なども盛り込まれており、「メッセージ性が強く、深い作品です」と水野。舞台の中心は北海道で、「北海道の、本物の自衛隊基地で撮影したことが印象に残っています」と、撮影当時を振り返った。さらに、「北海道以外の色々な駐屯地にも行きましたが、北海道の施設が特に綺麗で……」と懐かしそうに話し、「(北海道では)戦車も出してもらったりしていて、男性のスタッフたちが大興奮していたのを覚えています。スタッフは戦車に乗せてもらって記念撮影もしていたみたいですが、私は戦車を走らせる時は出番が無かったので、ホテルにいたんですよ」と悔しがった。

第2作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』。(C)1966角川映画

水野美紀出演の『ガメラ2レギオン襲来』。(C)角川映画NHFN / 1996

また、「雪が3~4m積もっている中での撮影で、お弁当はお箸が折れるくらいカチンカチンで……」と、過酷なロケを思い出し、「山の方でも撮影したので、(衣装が)ミニスカートで寒かったですね。ミニスカートは金子監督のこだわりなんですが、それは監督のほかの作品を見ても感じます」と苦笑い。さらに水野は、当時の撮影秘話として「実は本来の役以外に、通行人としても出演している」と告白し、「仙台の街中の歩道橋だったと思いますが、帽子をかぶって顔がわからないようにしています。完成した映画にも、ちゃんと残っていたと思いますよ」と、自身の出演作品の隠れた見所についても語った。