先日、今年半ばでのリリースが予想される第4世代iPhoneの登場時期や機能の詳細に関する韓国メディアからの噂を紹介したが、今度は台湾を拠点とするアナリストが新iPhoneについての分析を紹介している。

新情報を提供しているのは米Goldman Sachs GroupのアナリストRobert Chen氏で、米Bloombergが14日(現地時間)に報じている。Chen氏は台北を拠点にしており、ITハードウェア分野の分析ではトップランクの人物。同氏は具体的な情報源は明かせないとしながらも、新iPhoneでは米Appleが昨年発売したMagic Mouseに似た外観の新型プラスチックケースを採用することになるという。またカメラ機能も大幅強化される見込みで、現行の2メガピクセルから2.5倍にあたる5メガピクセルへとグレードアップする。Chen氏はリリース時期についても言及しており、第4世代iPhoneの製造開始は4月で、一般販売は6月から7月にかけての期間となる見込み。新ハードウェアはiPhone OSの最新バージョンも搭載する予定で、App Storeの刷新も行われることになるようだ。

Chen氏の分析する新製品の登場時期はこれまでのAppleの慣習から大きく外れておらず(6月発表で6月または7月の発売)、多くの人々の予想の範ちゅうに収まる。だが一部報道によれば、実際の発表時期はそれより早まって5月になるのではと予想する人々もいる。PCWorldのレポートでは、フランスのメディアが第4世代iPhoneの発表が6月ではなく5月になると予想していることを報じている。その根拠はGoogleのNexus Oneとの競合を考えて設定したものというが、すでにNexus Oneが発売され、評価もある程度固まりつつある現在では説得力に乏しい。

AppleではiPhone 3G以降、iPhone新製品に関する発表はすべて毎年6月にサンフランシスコで開催されるWWDCで行っている。今年のWWDCの開催時期はまだアナウンスされていないが、毎年会場となっているMoscone Center Westの予約状況から2010年は6月28日から7月2日にかけての開催になるのではないかとApple Insiderが予想している(ただし現在は、Mosconeのカレンダーから情報が消されている)。通常であれば初日か2日目にあたる日程でSteve Jobs氏によるキーノートスピーチが行われ、第4世代iPhoneの発表が行われることになるだろう。そして6月末から7月中旬にかけて世界各地で順番に販売開始されるはずだ。またiPhone 3Gの登場した2008年以降は、2月末から3月にかけてApple本社キャンパスで最新SDKのプレビューが行われている。今年もそれに沿えば3月ごろにiPhone OS 4.0のプレビューが行われることになるが、今年は1月26日(または27日)にAppleがタブレット新製品を発表すると噂されており、さらにここでは大型スクリーンでのアプリ開発に対応したiPhone OS 4.0 SDKのプレビューが行われる可能性もあるという。

どれも噂の域を出ないニュースだが、いずれにせよAppleやiPhoneファンにとって今年前半は非常に楽しみな時期となりそうだ。