BCNは14日、全国の大手家電販売店から収集した実売データを集計する「BCNランキング」にもとづいた、デジタル家電の年末商戦速報と2010年の展望を発表。BCNアナリストである道越一郎氏が、レコーダーの動向について語った。
東芝参入で競争が激化
2009年の年末商戦では、テレビの好調がレコーダーにも波及。BDレコーダーの台数比率が12月に初めて7割を超えるなど、普及が加速しているが、「東芝のBDレコーダー参入により、競争が激化する」と道越氏。「年間で15%前後の価格下落」も想定されるほか、「DVDレコーダー市場の縮小に伴う価格の下ブレの懸念もある」。
BDレコーダーのメーカーシェアはパナソニック、シャープ、ソニーが拮抗している状態。「シェアの鍵を握るのは価格戦略」と道越氏はみる。また、容量帯別販売台数構成比は500GB以上の大容量モデルが3割まで拡大しており、「ハイビジョン録画のため、大容量化は進んでいくだろう」としていた。
このほか、2010年全体の見通しとしては「薄型テレビの好調と歩調を合わせ、レコーダー全体で台数の前年同月比2~3割の拡大維持が可能だ」としていた。