映画『彼岸島』が9日に公開初日を迎え、新宿バルト9にて初日舞台挨拶が行われた。挨拶に駆けつけたのは、主演キャストの水川あさみ、石黒英雄、山本耕史、渡辺大、弓削智久。

『彼岸島』で謎の女・冷を演じている水川あさみ

『彼岸島』は、漫画誌『週刊ヤングマガジン』に連載中の、松本光司による同名の漫画を映画化した作品。高校生の明(石黒)が、行方不明の兄・篤(渡辺)を探すために、謎の女・冷(水川あさみ)と友人のケン(弓削)らとともに、彼岸島と呼ばれる孤島へ向かい、島を支配している吸血鬼たちと戦いを繰り広げるサバイバル・アクションとなっている。

撮影から公開まで、3年がかけられたという本作。登壇した5人は、ついに公開を迎えた喜びを抑えきれないといった様子で、自然と笑顔がこぼれていた。また、挨拶中もキャスト達の仲のよさがうかがえる和気藹々とした雰囲気で、水川の挨拶中に石川・渡辺・山本が水川の挨拶を聞かずにじゃれあっており、それに気づいた水川が「ちょっと、しゃべってる」と遠慮なく一喝する場面もあった。

差し入れのハンバーガーを、撮影が終わるのが遅くて食べられなかったというエピソードを披露した石黒。渡辺から「ちょっと太った出演者がポケットというポケットに詰めて持って帰った」と事実を知らされ「知らなかった! 」と絶句

「こんにちは、山本雅です。これは本当に僕の実体験の作品で」とボケてみせ、山本は役柄とは打って変わってひょうきんな面を見せた

また、撮影時のエピソードとして、友ヶ島での撮影のときに弓削が張り切ってホットプレートを持参していたことを渡辺が暴露。石黒・弓削・渡辺は滞在中、同室だったとのことで、渡辺は更に「(弓削は)海外に移住するのかというくらい大きなスーツケースを持っていて、それが5畳くらいの部屋のうち1畳以上を占領していた」と文句をこぼした。一方の弓削は、「とりあえず、ホットプレートで皆で焼きそばをいためたりしました」と、しっかり持参した荷物が役立ったことをアピールした。

弓削智久は、石黒と渡辺の間にちょっとした兄弟喧嘩があったことを暴露。二人から個別に「ちょっと聞いてくれよ」と相談を受けたという

渡辺は現実には妹がいるといい、もしも映画と同じような状況になったら「(助けずに)喜んで差し上げます」と、兄妹愛の欠片も無いコメント

そんな男性ばかりの撮影の中で、「私も男勝りな方なので、男性のように皆と接していた」という水川。「山本さんの雅がとても美しかったので、同じ画面に映りたくないというか、隣に立つのが嫌だった」と、山本に嫉妬心を抱いていたことを告白した。また、水川は山本とのベッドシーンがあったことについて、山本から「凄かったですよ」とセクハラ発言(?)を受けると、困った様子も無く笑って流し、男前な面を見せた。

10日に誕生日を迎えるという石黒のために、この日、劇中に登場するアイテムである丸太にちなんだ、丸太型のバースデーケーキが用意された