全日空 - 23kg~32kgまでは3,000円の超過料金

全日空では、「北米・ハワイ発着便」と「北米・ハワイ以外(ヨーロッパ・アジアなど)の発着便」について受託手荷物の規定を設けている。

北米・ハワイ発着便のエコノミークラスは、日本航空と同様、重量が23kg(50ポンド)を超えない荷物を2個まで無料で預けられる。大きさは手荷物の3辺(縦・横・高さ)の和が158cm(62インチ)を超えてはいけないうえ、2個の3辺の和の合計が273cm(107インチ)を超えてはいけないのも同じだ。

荷物の重量が規定を超えた場合、1個につき1チャージ支払わなければならないが、重量が23kg(50ポンド)を超え32kg(70ポンド)までの場合、1個につき3,000円支払えばよい(日本航空より2,000円安い)。2008年4月1日現在の1チャージは、以下のとおりだ。

発着地 ハワイ ロサンゼルス・サンフランシスコ ニューヨーク・ワシントン・シカゴ
日本発(沖縄以外)の1チャージ 1万6,200円 1万9,800円 2万2,000円
日本着(沖縄以外)の1チャージ US$84 US$110 US$130

一方、北米・ハワイ以外の発着便のエコノミークラスの無料手荷物許容量は20kgとなっている。手荷物の超過料金は重量制が適用され、こちらも日本航空と同様に、超過した重量1kg当たり、超過手荷物切符の発行日に有効な最も高額のエコノミークラス普通大人直行通し片道運賃の1.5%を支払わなければならない。

2009年4月1日現在の超過料金は以下のとおりだ。

発着地 ロンドン パリ バンコク 上海 ソウル
東京発の超過1kg当たり 9,000円 9,000円 4,000円 2,400円 1,500円
東京着の超過1kg当たり 51ポンド 70ユーロ 745バーツ 120元 5,300ウォン

大韓航空 - 23kg~32kgまでは5,000円・5万ウォンの超過料金

大韓航空では、「米州区間(カナダ、米国・米国領、メキシコ、中南米出到着便など、太平洋横断区間)」と「米州外区間(韓国国内地域、日本、ヨーロッパなど米州区間を除く全区間)」について受託手荷物の規定を設けている。

米州区間のエコノミークラスは、重量が23kg(50ポンド)を超えない荷物を2個まで無料で預けられる。大きさは手荷物の3辺(縦・横・高さ)の和が158cm(62インチ)を超えてはいけないうえ、2個の3辺の和の合計が273cm(107インチ)を超えてはいけない(日本航空、全日空と同じ)。

荷物の重量が規定を超えた場合、1個につき超過料金を支払わなければならない。重量が23kg(50ポンド)を超え32kg(70ポンド)までの場合、1個につき、日本発なら5,000円、韓国発なら5万ウォン、米国発ならUS$50、カナダ発ならカナダ$60を支払えばよい。

一方、米州外区間のエコノミークラスの無料手荷物許容量は20kgである。手荷物の超過料金は重量制が適用され、超過した重量1kg当たり、超過手荷物切符の発行日に有効な最も高額のエコノミークラス普通大人直行通し片道運賃の1.5%を支払わなければならない(こちらも日本航空、全日空と同じ)。

ユナイテッド航空 - 行き先・重さで異なる超過料金

ユナイテッド航空は、「北米-ヨーロッパ(ロシアを含む)、インド間」、「ロンドン発」、「米国、カナダ、カリブ海地域、メキシコ間」、「北米-上記以外の国際線」、「アジア間」に分けて、受託手荷物に関するルールを設定している。

ここでは日本のビジネスマンが利用しそうな「北米-上記以外の国際線」と「アジア間」についてまとめておこう。

北米-上記以外の国際線のエコノミークラスは、無料受託手荷物個数が2個で、最大重量は23kg(50ポンド)で、アジア間のエコノミークラスは、無料受託手荷物と機内持込み手荷物を合わせた最大総重量が20kg(44ポンド)となっている。

北米-上記以外の国際線のエコノミークラスの場合、北米とオーストラリア・ニュージーランド・アジア(太平洋経由)、ヨーロッパ、南米の間は23kgから32kg(70ポンド)までの重量超過料金が1個につきUS$150で、32kg以上45kg(100ポンド)までの重量超過料金が350ドルとなっている。また、北米とカリブ海・中央アメリカ・メキシコの間は23kgから45kgまでの重量超過料金が荷物1個につきUS$125となっている。北米からアフリカ、大西洋経由でアジアに行く場合は、23kgから32kg(70ポンド)までの重量超過料金が1個につきUS$150で、32kg以上45kg(100ポンド)までの重量超過料金が400ドルとなっている。

ざっと調べてみたところ、米国発着の場合は23kgまでの荷物を2個まで預けることができ、米国以外の発着の場合は荷物の最大重量が20kgと覚えておけばよいようだ。ただ、米国以外の発着の超過料金は運賃を基準としていることからバラツキがあり、注意が必要だろう。今回は触れることができなかったが、事前にチケットを購入することで、重量超過料金を割り引く航空会社もあり、航空業界はなかなか奥が深い。