電気通信事業者協会(TCA)は8日、12月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが5カ月連続の首位。年末商戦の結果が反映された今回、ソフトバンクと2位のドコモはともに純増数が10万件を超えた。3位はイー・モバイル、4位はKDDIだった。

ソフトバンクは16万5,300増で、累計契約数は2,166万7,200契約となった。同社では12月4日からiPhone 3GS(16GB)の実質負担額を0円に値下げする「iPhone for everybodyキャンペーン」を実施しており、今回の純増数の大幅増につながった。また、「ケータイWi-Fi」をサポートする2009年冬モデルの売れ行きなども好調。

2位のNTTドコモは13万8,800万増で、累計契約数は5,543万6,100契約。冬モデルの本格的な投入を終え、チェンジ割、デビュー割、ご愛顧割などのキャンペーンも好調。純増数は先月よりも8万件余の増となった。3位のイー・モバイルは7万2,900増で、累計契約数は212万1,100契約。Pocket WiFi(D25HW)が売れており、データカード販売で堅実にユーザーを取り込んでいる。4位のKDDI(au)は6万3,600増で、累計契約数は3,139万3000契約。KDDIはドコモ、ソフトバンクに先駆け早い時期から秋冬モデルの新機種を発表しており、12月に投入されたモデルは2機種のみだった。

携帯電話全体の累計では44万600契約増の1億1061万7,400契約だった。なお、ドコモの2in1契約は4,500増で累計43万5,900契約、ソフトバンクのダブルナンバーは1,500増で累計3万4,200契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 138,800 55,436,100
KDDI(au) 63,600 31,393,000
ソフトバンクモバイル 165,300 21,667,200
イー・モバイル 72,900 2,121,100
携帯電話総計 440,700 110,617,400

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイルを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -100 3,200
KDDI(au) -6,400 13,500
ソフトバンクモバイル -7,100 67,700
イー・モバイル 1,600 -

PHSではウィルコムが5万600減で、PHS全体で429万9,400契約となった。UQコミュニケーションズは12月末でのBWA(Broadband Wireless Access)契約数を発表し、累計63,600契約となった(前回、9月の発表時では21,700契約)。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -50,600 4,299,400
PHS総計 -50,600 4,299,400