仕事などで「だれかに必要とされている」と感じ、なんともいえない満足感に酔いしれたことのある男性は多いはず。では家庭内ではどうなのだろう? ベネッセ次世代育成研究所が昨年実施した「第2回乳幼児の父親についての調査」によると、妻に必要とされている、と感じている子育て家庭の既婚男性の比率は81.5%と意外(?)に多い。ただ、前回調査(2005年)からは4年間で9.7%低下している。

同調査は昨年8月に、首都圏1都3県の修学前の乳幼児を持つ父親4,574人を対象にインターネットで実施。配偶者との関係について聞いたところ、「自分は妻に必要とされている」という項目に「とてもあてはまる」と回答したのは21.1%で、前回調査時(35.3%)から14.2%減少。「まああてはまる」が前回(55.9%)から60.4%に増加したものの、「とてもあてはまる」と「まああてはまる」の合計は81.5%にとどまり、前回(91.2)から9.7%の低下となっている。

また、「妻と自分は、互いに心の支えになっている」と回答したのは80.0%(「とてもあてはまる」と「まああてはまる」の合計)で、前回の81.3%(同)とほとんど変わらなかった。ちなみに実際に「自分の仕事・生活上の悩みを妻に相談している」と答えたのは41.2%(同)。あくまでも夫側からの見方ではあるが、いまどきの妻にとって夫は、まあ必要は必要だが、一方的に頼る相手というより、"同志"に近い存在ということになるのだろうか―。