2010 International CES開幕の前々日にあたる米国時間の1月5日、報道関係者向け前夜祭イベント「CES Unveiled」が行われた。

CES期間中にはメーカーと報道関係者を結びつけるイベントがいくつか開催されるが、その中でUnveiledはCESの公式イベントであり、ひと足早く製品や技術をアピールしたいメーカーが集まる。その年のCESを現すような製品も見られるし、スタートアップの奇抜な製品もあるなど、ユニークな製品が集まる。

MSIはPine Trail搭載製品をアピール

MSIがAtom N450とNM10 Expressを搭載したPine Trailプラットフォームのネットブック「U135」と「U160」を展示していた。ディスプレイは、どちらも10インチのWSVGA(1,024×600)。U135は250GB HDD、1GB DDR2メモリを搭載。OSはWindows 7 Starterだ。6セルバッテリで、駆動時間は最長7.5時間。U160は重量が2.2ポンド(約998グラム)で、最も厚い部分でも1インチ(2.54センチ)未満とスリムなデザインだ。より正確にタイピングできる新しいChickletスタイルのキーボードが採用されている。バッテリ駆動時間は最長9時間。

MSI Wind U135

MSI Wind U160。キーボードの改善でより快適にタイピングできるようになったことを強調

今年のCESではタブレットと電子ブックリーダーが注目の製品の1つだが、enTourageがそれら2つを合体させた「enTourage eDGe」を展示していた。2枚のディスプレイを備えるクラムシェル型のデバイスで、1つはEペーパーディプレイ(1,200×825、16階調グレイスケール)の電子ブックリーダー、もう片方は10.1型のLCDタッチスクリーン(1,024×600)はAndroidを搭載したタブレット。4GBのメモリを内蔵(ユーザー領域は3GB)、SDカードスロット、USBポート×2、ヘッドフォンジャックなどを備える。

基本的に電子ブックやドキュメントのリーダーだが、ビデオ再生、オーディオの録音/再生、カラー画像表示、メモの書き込み、Webブラウジング、インスタントメッセージなども可能。2つのディスプレはシームレスに連係し、電子ブックのライブラリをカラー液晶側で管理したり、電子ブックに書き込んだメモに画像や動画をリンクさせられる。バッテリ駆動時間は電子ブックリーダーのみで16時間超、LCDスクリーンを使用すると最長6時間になる。価格は490ドルで今年2月の発売予定だ。

enTourage eDGe。左がEぺーパーディスプレイ、右がAndroidタブレット

電子ブックの内容に関連した動画をタブレット側で再生中

軽量なネットデバイスと言えば、Lenovoの「Skylight」も強く印象に残った。QualcommのSnapdragonを搭載。10.1インチスクリーンで、重量は2ポンド(907グラム)弱。バッテリ駆動時間は10時間以上だ。

片手で軽々と持てる「Skylight」。米国ではAT&Tが3G搭載版を提供する