ナナオは、カラーマネジメント対応ディスプレイ「ColorEdge」シリーズ新製品として、22型ワイド液晶採用の「ColorEdge CG223W」を発表した。価格はオープンプライスだが、同社オンラインショップ「EIZO ダイレクト」の直販価格は119,700円で、キャリブレーションセンサーとのセットでは、140,700円となっている。発売は2月2日予定。

「ColorEdge CG223W」

ColorEdge CG223Wは、2008年3月発売の「ColorEdge CG222W」後継モデル。鮮やかなグリーンや明るいシアンといった繊細な色表現が可能なAdobe RGBカバー率95%、NTSC比92%の広色域に対応したほか、sRGBや印刷業界の基準色であるJMPAカラー、Japan Colorの色域もサポートし、デバイス間の厳密なカラーマッチングやカラーマネージメントシステムの構築が可能だ。さらに、EBU、REC709、SMPTE-C、DCIなどの代表的な放送規格で定められた色域・ガンマを再現するカラーモードを豊富に搭載し、前面ボタンで切り替えるだけで各放送規格の色をほぼ正確に再現できる。

画面を表示してから短時間で輝度を安定させる「輝度ドリフト補正機能」や、バックライトの輝度をセンサーで検出し、経時変化によるブライトネスの変化をつねに補正する「ブライトネス自動制御機能」といった調光機能を採用している。また「温度センシング」機能を搭載し、周囲の温度による色度変化を抑えるだけでなく、輝度の変化に伴う色度変化を抑える色度補正機能を搭載することで、常に安定した表示を実現した。さらに、輝度と色度を画面上の各ポイントで測定し補正することで、大画面で起こりやすい輝度ムラや色度ムラを抑えて画面全体を均一に美しく表示する同社独自の「デジタルユニフォミティ補正回路」も用意されている。

動画表示に適した機能が追加され、EBU/REC709/DCIなどの代表的な放送規格で定められた色域・ガンマを再現するカラーモードを搭載し、前面ボタンで切り替えるだけで各放送規格の色をほぼ正確に再現可能となった。また画像処理において、特定色をRGB立体上で混色テーブルとして捉えることができる3D-LUT(3Dルックアップテーブル)に対応。より正確なグレースケールや色の表示が可能となり、加法混色性能が向上した。

PCからの出力信号を調整することなく、ディスプレイ内部回路の設定のみを調整し色表示を補正する「ハードウェア・キャリブレーション」に対応。キャリブレーション目標値をダイアログボックスから選ぶだけの簡単操作で正確な調整が短時間で行える、専用キャリブレーション・ソフトウェア「ColorNavigator」が同梱されている。

仕様は、推奨最大解像度が1,680×1,050、画素ピッチが0.282mm、視野角が水平・垂直共に178度、コントラスト比は950:1。最大輝度は270cd/m2。応答速度は12ms(黒→白→黒)、6ms(中間階調域)。

本体サイズはW511×D240.5~256×H347.5~521.5mm(フード装着時はW522×D386~371×H355~527.5mm)、重量は約9.6kg(フード装着時は約10.4kg)。カラーはブラック。入力端子はDisplayPort(HDCP対応)、DVI-I×2(HDCP対応)。USBハブ機能を備える(up×1、down×2)。FlexStand(スタンド)は、昇降幅は174mm(最大225mm)、縦回転は右回り90度、チルトは上30度、スウィーベルは左右172度。