社員向け年頭挨拶(抜粋)
明けましておめでとうございます。
昨年を振り返ると一年を表す漢字が「新(あたらしい)」であったように、様々な新が登場した年でした。新政権の発足のほか、裁判員制度や高速道路料金割引制度など新制度がスタートしました。OKIにとっても私が社長に就任し新経営体制が始動した年となりました。厳しい経済環境での船出ではありましたが、9月に経営方針を発表し、国内外の現場をまわってグループ企業を含めた社員一人ひとりに自らの声で私の考えを伝えてきました。
2010年の経済環境は昨年に引き続き厳しい状況です。円高、雇用情勢の悪化、個人消費の低迷、企業設備投資の抑制など、景気悪化を懸念する要因も多く、2010年度中の景気回復は難しいと見通しを変えざるを得ません。これにともない、現在、策定作業を進めている「中期経営計画」の見直しを早急に行い、2010年度より諸施策を実行していきます。
OKIグループは今年よりグループ連結経営の変革を進めます。国際会計基準IFRSの対応も踏まえて、個別最適からグループ企業も含めて事業セグメントごとに全体最適なオペレーションに再編します。スピード感をもって適切な対応を行い、収益力を高めていきます。また、売れない時代にどうしたら売れるかを考え、最適な組織体制を構築していきます。さらに、今後の成長に向けた新たな事業の種まきを行い、OKIの特徴ある技術をベースに市場を開拓し、将来に向けて既存事業以外の売上を伸ばしていきます。
皆さんには2010年を迎えるにあたり、3つのことをお願いします。一つ目は「全てはお客様から始まる」ことを肝に銘じ、マーケットインの発想を心がけることです。いつの時代もお客様が欲しいものは必ずあります。それを早く見つけ出すことが事業発展に繋がります。普段から色々なことに興味を持ち、お客様と同じ目線で物事を考えられるようになって下さい。二つ目は「強い思いをもつ」ことです。これはいけると思ったら周囲を説得してでも、とことん拘る姿勢を持って下さい。三つ目は、「厳しい時代こそ自信を持って前向きに歩く」ことです。前を向いていれば目の前の大きなチャンスを見逃すことはありません。何とかしようと思って物事に取組めば、必ず何とかなるものです。
私はこの難局にあたり、今年も自らが先頭に立ってOKIグループの経営に当たる所存です。営業・技術・生産・保守の4者が一体となってグループ一丸で前向きに行動していきましょう。
最後になりましたが、今年も社員の皆様一人ひとりがご家族の皆様と共に、ご健康とご多幸であられることを心から祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。