近年注目を集めているご当地B級グルメ。静岡県の富士宮やきそばや秋田県の横手やきそば、神奈川の厚木シロコロホルモンなど、全国区となっているメニューも多く、ご当地B級グルメの祭典「B-1グランプリ」も人気を集めたりと、何かと注目度が高い。そんな中、12月22日に神奈川・相模原にオープンしたのが「B級グルメ百選 CHU-BO-YA」(チュウボウヤ)だ。

「B級グルメ百選 CHU-BO-YA」店内

徳島中華そばは醤油・塩・味噌を用意

同店は全国のご当地B級グルメを提供する店で、相模原駅前の岡田屋モアーズ6階のレストランフロアに立地する。メニューは「ご当地ラーメン」と「ご当地焼きそば」"を2本柱にしており、全国各地のご当地B級グルメを入れ替え制で順番に提供していく予定だ。

オープン現在の「ご当地ラーメン」は、オーナーの出身地でもある徳島県の「徳島中華そば」(小550円~・並650円~・大750円~)。味は醤油以外に塩、味噌を用意しているのも特徴的だ。その他のラーメンは「つけ麺」(3種・各850円~)、「冷やし麺」(2種・各850円~)も用意し、麺は1玉、1.5玉、2玉のいずれでも同価格で提供するという太っ腹サービスもうれしい。

「ご当地ラーメン」や「ご当地焼きそば」は入れ替え制で全国のメニューを販売予定

一方、「ご当地焼きそば」は、2009年の「B-1グランプリ」で優勝した秋田県の「横手焼きそば」(並580円~)を用意。こちらも基本の「横手焼きそば」(580円)の他に、「ホルモン焼きそば」(630円)、「ピリ辛焼きそば」(630円)など、アレンジ商品も含めて全部で5種を揃える。

その他、同社オリジナルのB級グルメメニューとして、鉄板の上に薄焼き卵を敷いてチャーハンを盛り、お客にかき混ぜながら熱々で食べてもらう「鉄板チャーハン」(並350円~)もラインナップ。「鉄板炒飯」(380円)を基本に、「鉄板かに炒飯」(600円)、「鉄板デミグラ炒飯」(各500円)など全7種となっている。

たこ焼きは自分で焼いて楽しもう

また大阪名物の「グルグルたこ焼きセット」(880円)もおもしろい。客席にたこ焼き器ごと提供し、お客が自分で焼き上げるという楽しいメニューだ。さらには、「博多名物 黒豚餃子」(1皿5個入り・280円)、「厚腸モツのコロコロ焼き」(380円)、「スパイス手羽先」(5本・420円)もあり、まさにB級グルメのオンパレードとなっている。

メインターゲットは近隣の女子大生や会社員。B級グルメのイメージとは裏腹に、内装はモノトーンでシックにまとめたお洒落な雰囲気だ。同店を運営しているオムニプランニング代表取締役の斎藤憲市氏は、「近年、B-1グランプリの影響などで、ご当地B級グルメが注目を集めている。当店にいながらにして全国のメニューが楽しめるよう、順番に紹介していきたい」と抱負を語る。

ちなみに同社は平成11年の創業以来、「庶民の味・故郷の懐かしい味の再現」をテーマに、「徳島中華そば 徳福」、「札幌炙り味噌らーめん 炎の虎」など、日本各地のご当地ラーメン店を合計7店展開している。今後は今回紹介の「CHU-BO-YA」を多店舗展開していく考えだ。地方発の食がこれからは関東から発信されていくのかもしれない。