クリック証券は22日、『FX(外国為替証拠金取引)に関する実態調査報告書』について発表した。これによると、2010年8月から始まるレバレッジ規制について、規制に「反対」と回答したFX経験者は39.5%で、「賛成」(30.3%)を上回った。

調査は、2009年12月5日~12月10日、全国に住んでいる20歳~69歳の男女計10,000人を対象に行い、1,926人から有効回答を得た。

これによると、FXに対する認知度は全体で57%で、実際にFXの取引を行った人の割合は7.5%だった。利用意向でみると、利用意向がある人は全体の14%だった。世代別に見ると、20代~30代の男性においては、24~25%が利用意向を示し、他の世代に比べ、高い利用意向率となった。

『FXに関する実態調査報告書』では、FXに対する認知度は全体で57%で、実際にFXの取引を行った人の割合は7.5%だった

現在FXの取引を行っている人を対象にFXのイメージを聞いたところ、「ハイリスク・ハイリターン」が64.7%と最も多く、次いで、「手数料が安い」(62.9%)、「手軽に始められる」(61.7%)、「インターネットサービスが充実している」(60%)が続いた。

一方、同様の質問をFX未経験者に聞いたところ、「ハイリスク・ハイリターン」(49%)が経験者と同様最も多かったものの、「ギャンブルである」(38.2%)、「元本割れしそう」(32.5%)が続き、経験者と比べるとイメージに差があることが分かった。

また、FX経験者に対し、FXの利用開始時期について質問した結果、FXの利用を「1年くらい前から」始めたと回答した人はFX経験者の27.0%で、「半年くらい前から」(8.4%)「利用を始めて半年未満」(7.0%)を合わせると、FX経験者の4割強(42.4%)が1年ほど前から利用し始めていることが分かった。

また、取引の頻度については、「週に2~3日以上」が6割弱(57.8%)を占めた。FXの利用時間帯については、主に夜から深夜の取引が多いことが分かった。

レバレッジについては、「10倍以下」と回答した人が48.0%、100倍を超える高いレバレッジで取引している人は10.0%だった

証拠金については、全体の51.4%の人が40万円未満の金額を回答、そのうち、10万円未満の金額を回答している人も23.4%いることから、「少ない元手で取引をしている人が多いことが分かった」(クリック証券)。レバレッジについては、「10倍以下」と回答した人が48.0%で、「堅実な取引をしている人が多いといえる」(同社)。100倍を超える高いレバレッジで取引している人は10.0%だった。

さらに、FX経験者を対象に、2010年8月から実施予定のレバレッジ規制について聞いたところ、「知っている」と回答した方は全体の74.2%だった。規制への賛否については、規制に「反対」が39.5%となり、「賛成」(30.4%)を約10ポイント上回った。