初心者でもテンプレートを使ってラクラク合成写真

ここでいったん整理モードを最小化しておく。そして、先にダウンロードした年賀状テンプレートのフォルダを開きアイコンをダブルクリック、Photoshop Elements 8の「編集モード」を起動する。合成の作業はこの編集モードで行う。

「体験版を使用する」を選択して「次へ」をクリック

テンプレートの画像の下にある「プロジェクトエリア」で「Elements Organizerで選択した画像を表示」を選ぶと、先のステップで決めた写真のサムネイルが表示される。写真をテンプレートにはめ込むには、このサムネイルをテンプレートのグレーのエリアにドラッグ&ドロップするだけだ。

テンプレートのファイルを開き、整理モードで選択した写真を読み込む

サムネイル画像をグレーのエリアにドラッグ&ドロップ。"窓の向こう側"に画像があるような状態に

ドロップした画像は"窓"の中で位置を調整したり、拡大・縮小や回転させることができ、ガイドパネルにある「○」印をクリックすれば固定される。画像の上で右クリックし「フレーム内の写真の位置」を選択すると、後で再び調整することが可能。ただし、あまり何度も調整するとその部分の画質が低下する場合があるので要注意だ。

最後に「テキストツール」で文字を編集する。文字が用紙からはみ出したり写真に重なってしまう場合は、とりあえず入力した後に「移動」ツールで位置や大きさを調整しよう。

これだけで、もうオリジナル年賀状の完成だ

用紙サイズは「はがき」を設定。フチなし印刷対応のプリンタなら、「詳細設定」からプリンタの設定画面でフチなし印刷を選択しておこう

プラスアルファのテクニック

以上でとりあえず、オリジナルの年賀状は完成。せっかくなので、もう少し手を加えたいという人のために、すぐに使える小技を紹介しよう。

●カスタムシェイプや手書きをプラス

「カスタムシェイプツール」は、画面上にドラッグ&ドロップでオブジェクトを描画し、色・大きさ・角度を自由に調整することが可能。ちょっとした装飾を加えたい場合に便利なツールだ。また、マウスやペンタブレットで手書きを加える場合は、新しいレイヤーを作成しておくと消去・やり直しがしやすい。

「カスタムシェイプツール」はシェイプツールを長押しすると選択できる

様々な形状のオブジェクトが登録されている

●テンプレートの色調を調整

同じテンプレートでもちょっと違うイメージにしたいときは、色調を変えてみよう。テンプレートの「背景」レイヤーを選択し、「調整レイヤー」アイコンをクリックして「色相・彩度」レイヤーを作る。調整レイヤーのパネルで「色相」のスライダを動かすと、背景の色合いが様々に変化する。

レイヤーパネル下部の白黒の丸が「調整レイヤー」ボタン。「調整レイヤー」パネルで何度でも色の変更が可能だ

ひとつのテンプレートから異なるイメージの背景ができた

●写真をメインにして、テンプレートを使わない場合

テンプレートは使わず、お気に入りの写真1カットをメインにした年賀状を作るなら、文字の入れ方がポイント。画像の中にある色を使ったり、白でドロップシャドウを付けるなど、主張しすぎない文字色で写真を活かそう。文字の下に白で四角を描画し、不透明度を30%程度に設定すると、小さな文字も見やすくできる。

レイヤー効果やフィルタ機能は、文字を目立たせるためでなく写真を活かすために使う