ついに最終回を迎えたTVアニメ『けんぷファー』だが、WEBラジオとして配信されている「ラジオ けんぷファー 賢二と愛のわくわく臓物ランド」も残念ながら12月25日の配信をもって最終回となる。沙倉楓役を演じる20歳の中島愛と、アニラジ初レギュラーとなる72歳の内海賢二。年の差が半世紀以上という異色のコンビで話題となった本番組だが、その最終回目前となる12月18日配信分に、ハラキリトラ役の野村道子がゲストで登場した。
野村道子は、パーソナリティを務める内海賢二の奥様ということで、番組内でも名前だけは頻繁に登場していただけに、まさに満を持しての出演。はたして内海賢二は、いつものテンションをキープすることができるのか? 現在、「音泉」にて配信中となっているので、早速チェックしてみてほしい。
野村道子 & 内海賢二 & 中島愛が語るWEBラジオ「ラジオ けんぷファー 賢二と愛のわくわく臓物ランド」
番組での様子は実際の配信を聴いていただくとして、今回は番組収録後に語られた3人のメッセージを紹介しよう。
――野村さんは満を持してのゲスト出演となったわけですが、まずはその感想をお願いします
野村道子「本当に楽しかったですよ。なかなか家ではしないような話もできましたし(笑)、何か新鮮な感じがしましたね」
――それでは中島さんと内海さんは、野村さんをゲストに迎えた感想をお願いします
中島愛「すごく貴重で夢のような体験をさせていただきました。内海賢二さんとラジオをやらせていただいて毎回緊張している中、今回野村道子さんがゲストにいらっしゃって、『私、本当にここにいていいのだろうか』って思いました(笑)。本当に光栄で楽しい時間でした」
内海賢二「彼女が来ると聞いたとき、最初は嫌だったんだけど、実際にゲストに来て、愛ちゃんと会話しているのを聞いていると、本当に良かったなって思いました。やはり愛ちゃんがいたからこそ、この三人で会話ができたのではないかと思いますね。本当にこの子は、ただかわいいだけじゃなくて、気を遣う。こういった大先輩と一緒になることはなかなかないので、愛ちゃんにとっても本当にいい機会だったと思いますよ。僕も久しぶりに共演できて良かったです。共演というよりは、我々二人の暴露合戦みたいでしたけど(笑)」
――今回の収録はいつもと雰囲気もちがい、内海さん、中島さんがちょっと慌てた感じの中、野村さんがすごく落ち着いていらっしゃったのが印象的でした
野村「私、あまり緊張しないんですよ(笑)」
内海「やはりね、女性のほうがずうずうしいんだと思いますよ(笑)。それと、彼女自身がプロデュース的な仕事をしているからというのもあるんじゃないかな。俺なんかはまだまだ現役じゃないですか。だからテンションを上げて乗り切っていかなければいけない、みたいなところもあるのですが、彼女は落ち着いて、厳しい目でちゃんと見ているんですよね。ちょっとクールかなとも思いますが、そういったところでうまくいっている気がします」
――今後もお二人の共演というのは見られますか?
野村「今、朗読劇をやっていて、それでおじいちゃんとおばあちゃんの役を二人でやっているんですよ。なので、一緒にやる機会はまだまだありますよ」
内海「舞台などで共演することはありますが、声の世界では本当に久しぶりでしたね。さっきもいったように、女性って本当にずうずうしくて、本当にすごいなって思いましたよ。まだまだ元気だし、あれだけのかわいい声が出せるというのは、たいしたものです」
――アニメもついに最終回を迎えましたが、1クールを終えた感想をお願いします
野村「やっと慣れてきたなって思ったら、終わっちゃったんですよね(笑)。4年前にいったんお休みして、久しぶりに現場に来てみたら、流れもテンポも速いし、量もあるし……、これまでにあまり経験したことがないような現場だったので、本当に"脳トレ"になりました。絵がちゃんとできていないところに、声をあてて、さらにアドリブを入れるというのはけっこう大変なんですよね。放送時間が遅かったので、早くDVDで観たいなって思っています」
中島「大先輩とご一緒させていただき、本当にたくさんのことを勉強させていただきました。すごく楽しい現場だったので、3カ月というのはすごく短かく感じましたね。やはり寂しいですが、本当に中身の濃い貴重な3カ月だったと思います」
――内海さんは、アニメでは一話のみの登場でしたが、アニラジに挑戦するなど、いろいろな意味でのチャレンジがあったと思いますが、今回のラジオを振り返ってみていかがでしたか?
内海「まず第一に、愛ちゃんみたいな子とラジオのDJをやるなんてことは考えてもいなかったので、最初に話をいただいたときは断っていたんですよ。こんな年寄りとコンビを組むなんて、相手に悪いし、ご迷惑なんじゃないかと思って。ただ、実際にやってみると、青春グラフィティではないですけど、若くなったような気持ちで、本当に楽しくやらせていただきました。この年齢になって、こんな貴重な経験ができるとは思ってもいなかったので、ものすごく楽しかったですね」
中島「内海さんに初めてご挨拶させていただいたのが、今年の3月に行われた声優アワードだったのですが、その5カ月後に、一緒にラジオを……というお話を聞いたときには、本当に夢なんじゃないかと思いました。大先輩とご一緒させていただいたことは、すごく貴重なことですし、自分の人生においても、すごく大きな節目であり、大きなターニングポイントになりました。これからもずっと、この経験を大切にしていきたいと思っています」
内海「愛ちゃんは、本当に良い子過ぎるぐらいでね。この業界でも珍しいですよ。こんなに若いのに、これだけしっかりとしたモノが言えて、なおかつイイ女で。……何もできなかったのが癪に障ったんだけど(笑)。本当にいい意味で、これからの成長を楽しみにしています」
――ラジオのほうも次週いよいよ最終回となりますが、最後に番組を楽しみにしていたファン、そしてアニメ『けんぷファー』のファンの方へのメッセージをお願いします
野村「本当に、訳がわからないと思いながらずっと演じてきたのですが、出演している若い声優さんたちのパワー、そして火花が散るような熱さを垣間見られて、自分も頑張らなきゃって思いました。臓物アニマルたちもみんなかわいかったですし、本当に楽しかったです。ありがとうございました」
中島「『けんぷファー』は、ほかにはない、これまでにもないぐらい豪華で、素敵なアニメです。DVDやBlu-rayで、一度といわず、何度でも繰り返し観てほしいですね。そしてラジオのほうも応援していただき、ありがとうございました。私自身すごく勉強させていただきましたし、本当に貴重な時間を過ごさせていただきました。今後また、こういった夢のような機会があったらすごく嬉しいなと思います。これからも応援よろしくお願いします」
内海「こんなにも僕に自由に喋らせてくれることってなかなかないんですよ。だから、ついついテンションが上がって、家庭のこととか、本当に余計なことまで喋ってしまいました(笑)。そんな僕の相手をしてくれた愛ちゃんにも感謝ですし、このまま終わってしまうのはちょっともったいないなって思っています。リスナーの皆さんが応援してくれれば、またやれる可能性もありますので、そのあたりも期待しつつ、これまで応援していただきありがとうございました。本当にリスナーの方のメールやお便りに助けてもらったと思っておりますので、これからもよろしくお願いします」
――ありがとうございました
WEBラジオ「ラジオ けんぷファー賢二と愛のわくわく臓物ランド」は「音泉」にて現在、野村道子がゲストで登場している第16回が配信中。そして12月25日更新の第17回が最終回となるので、お聴き逃しのないよう、しっかりチェックしておきたい。
(C)築地俊彦・メディアファクトリー/臓物アニマルカンパニー |