先週の日経平均株価は、12月14日(月)の1万9.60円が安値、17日(木)の1万260.12円が高値と非常に狭いレンジのなかでの展開だった。
先週は公募増資が一巡。自己資本規制導入の実質延期が伝わったこともあり、銀行株が上昇。為替相場も88円まで円高に戻す場面もあったが、基本、1米ドル=90円基調が支配的なことで、輸出企業についても好材料が出た形だ。
今週は外国人投資家がクリスマス休暇に入るため、薄商いが予想されるが、悪い材料も払しょくされ、米国株、アジア株などに比べても、出遅れ感の強い日本株だけに、上昇方向に向かって動きだす可能性もありうる。
今週は23日に米国の11月の個人消費支出が発表される。個人商品の回復が鮮明化しているといわれるが、その底堅さを見るのに、注目指標といえるだろう。
個人投資家は、値動きが膠着しそうな今こそ、お目当ての銘柄のPERやPBRなどをチェックしながら、割安であるならじっくり購入していく算段をたててもいいかもしれない。