経済産業省は21日、10月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。10月の同指数は前月比で1.2%上昇の94.2で、2カ月ぶりの改善となった。前年同月比は6.4%の低下(原指数での比較)。
全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしたもの。
10月の指数を産業別にみると、第3次産業活動指数が前月比0.5%、鉱工業生産指数が同0.5%の上昇。一方で、公務等活動指数は0.4%、建設業活動指数が0.9%それぞれ低下している。建設業活動指数は5月から6カ月連続の低下。
全産業活動指数は昨年後半から大きく落ち込み、今年3月には89.9にまで低下。その後は上昇傾向にあるが、9月は6カ月ぶりに低下(前月比0.7%減)していた。
この日同時に発表された10月の全産業供給指数(最終需要部門計)は94.5で前月比2.3%の上昇。消費が前月比0.7%、投資が同2.3%、輸出が同8.6%それぞれ上昇したが、輸入が同6.2%の低下となった。