これぞ「運命の出会い」と結婚したのに、一緒に生活すると相手への不満が次々と…というのはよくある話。それでも結婚したからには何としてでも一生そいとげなければならないものなのだろうか?
内閣府がこのほど発表した「男女共同参画社会に関する世論調査」によると、20歳以上の男女のうち、「結婚しても相手に満足できないときは離婚してもよい」と考える人は50.1%に上った。都市の規模が大きいほど離婚に対する"寛容度"が高いという結果にも注目だ。
調査は10月1~18日、全国の20歳以上の男女5,000人を対象に面接方式で実施。3,240人が回答した。「結婚しても相手に満足できないときは離婚してもよい」に「賛成」としたのは21.9%。「どちらかといえば賛成」(28.2%)を合わせると50.1%が"離婚寛容派"だった。前回調査(2007年8月実施)の46.5%から3.6ポイント上昇。男女別では、女性が53.8%と男性の45.9%を上回っている。年齢別でもっとも"寛容派"が多かったのは、熟年離婚の増加も背景にあるのか50代の56.6%。次いで40代の56.1%。もっとも離婚に厳しい見方をしているのは70歳以上で"寛容派"は36.8%、60代も厳しく47.4%。若い世代をみると、20代が53%、30代が53.9%だった。
興味深いのは都市規模別の調査結果だ。「東京都区部」で64.9%、「大都市」で56.6%、「政令指定都市」で53.8%を占める"離婚寛容派"が「中都市」では50%に。さらに「小都市」、「町村」ではそれぞれ44.6%、48.6%にまで下がる。地域や近所のつながりが濃い地方ではまだ"世間体"という離婚へのハードルが高いということになるのだろうか―。