2009年は世界不況が続く中、米Apple「iPhone」に代表されるスマートフォンセグメントが大きく成長した。そのため、1つ目の予言は「データトラフィックの爆発による3Gネットワークへの負荷増」としている。この結果、オペレータは"プレミアムトラフィック"として料金を値上げするほか、キャパシティの高い3.9GのLTE(Long Term Evolution)への移行が促進されるとJuniperは予想している。

LTEについては、「少なくとも10のLTEネットワークが商用ローンチを迎える」と予言している。LTEは、12月14日に世界初の商用LTEサービスがスウェーデンとノルウェーで始まったところだ。Juniperでは、日本、北米、欧州で2010年にLTEがスタートすると予想しながらも、ネットワークの構築コストなどから、できるだけ長くHSPAを使い続けようとするオペレータも多いと指摘している。Juniperによると、LTEにコミットを示しているオペレータは約40社あり、HSPAは現在、約100カ国で285のネットワークが商用実装されているという。

このほかの予言は、モバイルにおける環境対策、クラウド、スマートブック、アプリストア、ソーシャルネットワーキングと他のアプリの統合、NFC(Near Field Communication)携帯電話、拡張現実(Augmented Reality)対応、電子ブックリーダーなどSIM搭載デバイスの登場、となっている。