家に帰れば当然のように照明とテレビをつけ、シャワーを浴び、PCに向かう。冷たいものは電子レンジですぐに暖め、電気ポットには常にお湯が沸いている……。現代人は多くの家電や便利なグッズに囲まれた快適な暮らしを送っています。当然電気代、水道代、ガス代、その他もろもろ……。お金も多く出て行ってしまいますね。でも、ちょっとしたことの積み重ねで、年間で節約できる金額は膨大なものになります。これからご紹介する、過ごす部屋別の節約テクニックを駆使して、快適な節約生活をスタートさせましょう!

今回は最終回。バスルーム編です。今日から使える節約術が満載です。

風呂

94.お風呂に入る間隔はあけない、一緒に入る
お風呂での「追い炊き」は節約の大敵! 油断しているとあっという間にガス代、水道代共にUPしてしまいます。追い炊きせずに済むように、間隔をあけずに入りましょう。また、家族で一緒にお風呂に入り、浴槽のお湯の量を半分くらいで済ませるというワザも。
★年間節約額
約5,920円(2時間放置により4.5度低下した湯(200L)を追い炊きする場合(1回/日)
出典 : 家庭の省エネ大辞典2009年版
95.シャワーは小まめに止める、節水用ヘッドに交換する
シャワーはたったの1分間で、約12Lの水が流れてしまいます。なるべく使わず、浴槽のお湯を湯桶で汲んで使うのが節約への近道です。使用する場合は小まめに止めましょう。また、節水タイプのシャワーヘッドに交換すると、水の使用量を抑えることができます。

節水パワーヘッド助太刀/田川化工…シャワーヘッド内に水をためて水圧を高め、一気に噴射することで、水の勢いを弱くすることなく、シャワーの水量を約50%削減することができる

96.シャワーが温水になるまでの水はくみおきして家事に使う
シャワーはお湯が出てくるまで、しばらく時間がかかりますよね。このキレイな水を、ムダにしてしまうのはもったいない! バケツやポリタンクにためておけば、洗濯、掃除と、水を使う家事になら何にでも使えて節約効果バツグンです。
97.ふろ水洗浄剤で水を再利用
市販されている「ふろ水洗浄剤」を使えば、沸かしなおすことで翌日また利用できます。浴槽に水を入れる回数が減少するので、水道代を大幅に減らすことができます。

ふろ水ワンダー/花王…残り湯のぬめりとニオイを防ぎ、衛生的に保ってくれる清浄剤。入浴後、風呂水がまだ温かいうちに投入して使用する。使用した水で洗濯することもできる

98.残り湯は捨てず徹底的に利用する
お風呂の残り湯は一滴もムダにしないくらいの気合で、徹底的に利用しましょう。洗濯、風呂掃除はもちろんのこと、トイレやベランダ、玄関の掃除、野菜や草花の水やり、靴洗い、リサイクルするペットボトルの洗浄など、水を利用するあらゆる場面で大活躍します。

洗濯

99.洗濯ものはまとめてから洗う
毎日少量の洗濯ものを洗うより、まとめて洗って洗濯回数を少なくしたほうが節約できます。洗濯機の容量の8割くらいを目安にまとめ洗いしましょう。その際、風呂の残り湯を利用するのも忘れずに。
★年間節約額
約3,950円(電気約130円、水道約3,820円)定格容量(洗濯・脱水容量:6kg)の4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う場合の比較
出典 : 家庭の省エネ大辞典2009年版
100.洗剤は適量を守る
洗剤をたくさん入れたからといって、汚れが落ちるわけではありません。かえってすすぎの水が余分に必要になり、逆効果です。洗剤は適量を守りましょう。最近では、すすぎが一回で済む洗剤もでていますので、使用すればぐんとおトクに。

アタックNeo/花王…新洗浄成分アクアW(ダブル)ライザー配合により、少量でも高い洗浄力を発揮。すばやい泡切れで繊維に残りにくいため、すすぎを1回にすることが可能

101.省エネタイプに買い替える
近年の電化製品の省エネ化の波はすさまじく、もちろん洗濯機も例外ではありません。古いものを使用しているなら、買い替えを検討してみては。節電、節水効果に加え、洗浄力や除菌力のある機種も。

ヒートポンプドラム ZABOON(ザブーン)/東芝ホームアプライアンス…省エネNo.1(※)ドラム式洗濯乾燥機。6kgの洗濯~乾燥なら1回あたり約44円という低価格を実現。高圧ダブルシャワーで節水しつつ、汚れをしっかり落とす「節水ザブーン洗浄」やナノよりもさらに小さい「ピコイオン」で除菌消臭もできる。
※2009年9月28日現在。洗濯9kg、乾燥6kgの洗濯乾燥機において

102.洗濯便利グッズを活用する
洗濯機に入れるだけで、洗剤を使わずに汚れを落とすグッズも色々販売されており人気を集めています。これらを上手に活用すれば、洗剤代や水道代、電気代も節約できます。

スーパー洗濯専花/サンルーク…銀と銅をコーティングした特殊セラミックが、水中に溶けている酸素をイオン化。洗濯物の繊維の奥に入り込み、汚れを落としてくれる

その他

103.ドライヤーを使う前に、よくタオルで拭く
ドライヤーは意外と多くの電力を消費しています。お風呂上りに使うなら、吸水性のよいタオルで、よ~く水分を拭き取ってからかけましょう。少し時間を置いて半乾きの状態にしてからかけるのもひとつの手です。
104.歯磨き、洗顔時の出しっぱなしをやめる
基本中の基本ですが、歯磨きをするときは水を出しっぱなしにせず、コップ一杯の水で十分です。また、つい洗顔の際も、出しっぱなしはやめて、洗面器にためた水で洗うようにしましょう。1分に着き12Lの水が流れているのを忘れずに。