東芝ライテックは11日、グロー方式点灯管の製造を2011年3月で終了することを発表した。
現在、家庭などで使用している蛍光管の多くは、点灯管を必要としているが、グロー管の寿命は、およそ動作回数6000回以上と、それほど長いというわけではない。そのため、蛍光管の交換時期に、グロー管も同時に交換することが勧められている。同社では、現在、グロー管とソケットコンパチな電子点灯管を販売している。これらは、現在使用しているグロー式点灯管の代わりに使用することが可能で、その寿命は、動作回数10万回以上と、グロー式点灯管に比べて15倍以上の耐久性を持つ。また、点灯速度も、グロー式点灯管の約1/3程度と高速だ。イニシャルコストは、例えば20W程度の直管などに使用される点灯管、FG-1Eが84円であるのに対して、互換性のある電子点灯管FE1E-Aは788円と高価だが、長期的に見れば電子点灯管の方が割安だ。なお、同社では、スターター式の蛍光管自体の製造に関しては、今後も継続していくとしている。
同社によると、グロー式点灯管の製造中止は、設備照明などでは点灯管を必要としないラビットスタート方式の蛍光管が使用されているケースが多い、さらに家庭でも最近では点灯管を使用しない高周波点灯専用管やLED照明などが使われるケースが増えてきているなど、グロー式点灯管自体の需要が低下しているためとのことだ。
また、同社ではグロー式点灯管を採用している照明器具に関しても、2010年4月より、順次電子点灯管に置き換えていくとしている。
製造中止になるグロー点灯管と代替機種 | |||||
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FG-1E | 6000以上 | 84 | FE1E-A | 100000以上 | 788 |
FG-7E | FE7E-A | ||||
FG-1P | 158 | - | - | - | |
FG-4P | FE4P-A | 100000以上 | 1071 | ||
FG-5P | FE5P-A | ||||
FG-7P | - | - | - |