90年代に大ヒットしたTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』。そのDVD-COLLECTIONが12月11日よりリリースされるのを記念したスペシャルイベントが、2009年12月6日、東京・秋葉原のUDX THEATERにて開催された。

イベントではまず、MCを務める中野腐女子シスターズの喜屋武ちあきがセーラームーンコスプレで登場。「リアルタイムでセーラームーンという作品を追い続けた」とセーラームーンへの熱い思いを語りつつ、まずは最初のゲストとなる歌手のHIMEKAを呼び込んだ。

セーラームーンのコスプレで登場したMCの喜屋武ちあき

こちらもセーラームーンが大好きだったというHIMEKAは、『美少女戦士セーラームーン』のオープニングテーマ「ムーンライト伝説」を堂々と熱唱。「セーラームーンのおかげで日本のアニメに興味を持った」とのことで、セーラームーンのカードを使って日本語のカタカナを覚えたというエピソードを披露した。

HIMEKAが「ムーンライト伝説」のほか、TVアニメ『テガミバチ』のEDテーマである「果てなき道」を披露した

HIMEKAがいったん退場したあと、会場に響き渡る三石琴乃の「ムーンクリスタルパワー」の声。5人揃っての「メイクアップ!」の声とともに、月野うさぎ役の三石琴乃、水野亜美役の久川綾、火野レイ役の富沢美智恵、木野まこと役の篠原恵美、愛野美奈子役の深見梨加がステージに登場した。

ステージに登場したセーラー戦士たち。(写真左から)篠原恵美、久川綾、三石琴乃、富沢美智恵、深見梨加

まずはファン投票によるベストエピソードを発表。それを見ながら、各出演者の思い出のエピソードが語られた。スクリーンを見ながら、「ネフライトのエピソードは今観ても泣いてしまうぐらい」という三石。それぞれが思い出深いエピソードを挙げていく中、ファン投票でも第5位に選ばれた第25話「恋する怪力少女、ジュピターちゃん」について、セーラージュピター・木野まこと役の篠原恵美は、自分の登場する回だけに「すごく光栄です」と語りつつ、「最初、仮のタイトルが『薔薇のピアスの戦士』というすごくカッコいいものだったのに、本番の台本では『恋する怪力少女』になっていて……」という裏話を披露してくれた。また、深見と篠原は、セーラー戦士として出演する前に、妖魔として出演していたというエピソードも明かされた。

ファンが選んだ『美少女戦士セーラームーン』(第一期)のエピソードが発表された

■ファンが選んだベストエピソード
【第1位】
第45話「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」
第46話「うさぎの想いは永遠(とわ)に! 新しき転生」
【第2位】
第24話「なるちゃん号泣! ネフライト愛の死」
【第3位】
第34話「光輝く銀水晶! 月のプリンセス登場」
第35話「よみがえる記憶! うさぎと衛の過去」
【第4位】
第1話「泣き虫うさぎの華麗なる変身」
【第5位】
第25話「恋する怪力少女、ジュピターちゃん」

続いては、ファンから寄せられた質問に答える5人。放送当時、仕事現場はもちろん、プライベートでもよく一緒にいたと語り、富沢の家に集まってクリスマスパーティーをした話や、3,000枚のポスターにみんなでサインをした思い出などが語られた。

そのほか、「セーラームーンは私の人生の中の宝物」(三石)、「子どもたちが夢中になってくれるアニメに出るのが初めてだったので、何よりもそれがうれしかった」(久川)、「私の中でも誇りですし、世界に通じるアニメだと思っています」(富沢)、「この作品に出会ったときに"めぐりあい"という言葉の本当の意味に気づいた気がします」(深見)、「いまだにいろいろなところで変身させてもらって、いろいろなところでお仕置きをしています(笑)」(篠原)など、5人の口からセーラームーンへの熱い思いが語られた。

イベントの最後には5人を代表して、三石が「今観ても全然古くないし、すばらしい宝箱のような作品なので、大人も子どもも一緒になって観てほしいと思います」と語り、トークイベントの幕を閉じた。



「美少女戦士セーラームーン」DVD-COLLECTIONは全2巻で、Vol.1が12月11日、Vol.2が2010年1月21日の発売予定で、価格は各12,600円。以降、TVシリーズ全5シリーズが随時発売される。発売元は東映アニメーション・東映ビデオ、販売元は東映。