今年、27回目を迎えた師走恒例の音楽イベント『サントリー1万人の第九』(毎日放送主催)が6日、大阪市中央区の大阪城ホールで行われ、シンガーソングライターの槇原敬之がゲスト出演した。
同イベントは、一般公募により結成された1万人の特別合唱団が、ベートーヴェン交響曲第9番"第九"を歌う壮大な規模のコンサート。今年は合唱団、観客を併せた1万4200人が参加した。
地元・大阪出身の槇原のゲスト出演は、今年で11回目の総監督・指揮を務めた世界的指揮者・佐渡裕の熱烈なオファーによって実現。槇原は、最新シングル『ムゲンノカナタヘ~To infinity and beyond~』を披露したほか、『見上げてごらん夜の星を』を子どもだけで編成するスーパーキッズ・オーケストラとの共演で熱唱。さらに、代表曲『世界に一つだけの花』をスーパーキッズ・オーケストラ、大阪府立淀川工科高校吹奏楽部の演奏、そして1万人の大合唱団も加えた大編成で歌い上げた。
槇原は、1万人との初共演に「歌いたい気持ちがあるということが、圧倒的な力を持つのだと感じました」と感激。また「1万人と一緒に歌う『世界に一つだけの花』はぜひ成功させたかった」という佐渡も「曲のアレンジや演出の手拍子もうまくいったと思っている。人の力の大きさ、優しさ、たくましさが伝わるコンサートにできました」と感動を語っていた。
今回の出演にあたり、本番だけでなく練習にも参加したという槙原。「歌っている人がすべていい顔をしていたのが印象的。故郷である大阪でこういうイベントがあることを誇りに思います」と1万人の歌の力に興奮さめやらぬ様子だった。
なお、このイベントの模様は12月23日『1万人の第九☆佐渡裕 with 槇原敬之 ~世界にたった一つのコンサート~』(MBS、TBS、HBC、CBC、RKB 16:00~)で放送。槇原と佐渡が音楽にかける思いを語り合うトークや、イベントに取り組むオーケストラ、合唱団の姿も交え、今年の『1万人の第九』ができるまでを追う。