マスプロ電工は、家庭用ブースター「UBCT30-P」を発表した。発売は12月7日を予定しており、価格は1万5,225円。
UBCT30-Pは、地上デジタル放送で使用されているUHFと、BS/CSの電波に対応する家庭用のブースター。アンテナコンセントからの信号を分配機によって分配した際に低下する信号レベルを補償するための製品だ。
増幅される電波は、UHF放送で使用されている領域とBS/CS放送に使用されている領域。地上デジタル放送、BSデジタル放送、CS放送、110°CS放送の電波を増幅可能だ。なおVHFの電波は、通過させるのみで増幅は行われない(VHF/FMの通過時の損失は5dB以下)。利得は、UHFで24dB~32dB、BS/CSの1032MHz~1336MHzで20~25dB、BS/CSの1336MHz~2150MHzで15dB~25dBとなっている(UHF用とBS/CS用に、それぞれ利得を調整するためのダイヤルが装備されている)。
入力端子は2本あり、1つはUHF/VHF用で、もう1つはUHF/VHF/BS/CS混合用。UHF/VHFとBS/CSが、同じアンテナコンセントから供給されている場合には、UHF/VHF/BS/CS混合の端子を利用し、UHF/VHFとBS/CSとが別のアンテナコンセントから供給されている場合には、それぞれの端子を利用することになる。
出力端子は2系統装備。UBCT30-P1台で、テレビとレコーダーの両方に信号を供給することが可能だ。出力端子には、UHF/VHF/BS/CSを混合した信号が出力される。テレビやレコーダーでは、UHFとBS/CSのアンテナ入力端子は別になっているのが一般的なので、UBCT30-Pからの出力を使用するには、分波器を利用することになる(使用する機器が1台のみの場合は、UHF用とBS/CS用のアンテナ端子に、UBCT30-Pの出力端子からの信号を、それぞれ入力すればOK)。
UBCT30-Pの外装は樹脂製だが、内部には金属ケースが使用されている。さらに接続端子にはF型接栓が採用されており、シールド性能も高められている。本体サイズは、152(W)×39(H)×122(D)mm。質量は約400g。電源はAC100Vを使用する。