KDDIは3日、太陽光発電と蓄電池、および商用電力を活用するトライブリッド方式電力制御技術を搭載したau携帯電話基地局の運用を開始した。運用開始第一号は、新潟県新潟市に設置されており、今後、同様の施設を全国に展開していく予定とのこと。
同社が開発したトライブリッド方式電力制御技術は、太陽光パネルで発電された電力、深夜電力により蓄電池に充電された電力、商用電力の3つの電力を制御。時間帯に応じて、効率的な電力供給を行うという。同技術により、商用電力の使用量とCO2排出量において、それぞれ20%から30%の削減が見込めるとしている。
また、今回の基地局設置では、太陽光パネルの架台を地面に固定する工法として、コンクリート建材の使用量が少なく環境に優しいとされているスパイラル杭を採用。さらに、京セラコミュニケーションシステムとの共同設計・製作による角度調整可能な架台を用いており、季節等に合わせてパネルの角度を変更することで、発電効率の向上が期待できるという。
同社は今後、同技術の本格的な運用に向け、蓄電池の小型軽量化や超寿命化、鉛金属の削減といった環境負荷の削減に力を入れていくとしている。