アプリケーションの作成からクラス実装/RESTインタフェースを使ってみるところまで
用意されているチュートリアルをもとに、アプリケーションの作成からクラスの実装、RESTインタフェースを使ってみるところまでをおこなってみよう。まずは特定のディレクトリでpersvr --gen-serverをおこない、アプリケーションを作成する。
プロンプト - あたらしいアプリケーション「helloworld」を作成
% persvr --gen-server helloworld
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/images...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/css...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/index.html...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/ReadMe...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/WEB-INF...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/WEB-INF/config...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/WEB-INF/data...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/WEB-INF/jslib...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/WEB-INF/tests...
Creating /Users/hiroaki/persevere/helloworld/WEB-INF/tests/helloworld_tests.js
persvr --gen-serverであたらしいサーバインスタンスを作成する。ディレクトリの用途はそれぞれ次のとおり。
- helloworld/: アプリケーションのルートディレクトリ
- images/: 静的画像ファイルを格納するためのディレクトリ
- css/: 静的CSSファイルを格納するためのディレクトリ
- WEB_INF/config/: アプリケーションのクラスや設定を定義する
- WEB_INF/data/: Persevere起動時に生成。拡張子「.psv」のJavaScriptデータベースが格納される
- WEB_INF/jslib/: JavaScriptファイルを格納するためのディレクトリ。配置したファイルはサーバ上のランタイム環境でロードされる
- WEB_INF/tests/: テスト用のJavaScriptを格納するためのディレクトリ
まずはいま作成したアプリケーションを起動して動作確認をおこなう。作成したhelloworldディレクトリでpersvrを実行し、Webブラウザでhttp://localhost:8080/explorer.htmlにアクセスする。
プロンプト - 作成したhelloworldディレクトリに移動し、persvrでPersevereを起動
% cd helloworld/
% persvr
helloworldアプリケーションのPersevere Database Explorerにアクセス。クラスの一覧が表示されている |
「Select a class/table」からほかのクラス一覧に切替え、各種操作をおこなうことができる |
このPersevere Database Explorer(以降、Explorerと表記)ではクラスの一覧取得以外にも、各オブジェクトのプラパティ表示やJSONQueryの発行・カラムの追加・クラス/レコード/ファイルの登録/削除といった操作がおこなえる。Explorerが表示できたら、Create New Classから実際にクラスを作ってみよう。ここでは名前を「Data」とする。
Explorer上でDataクラスを作成した。前述のとおりExplorer上からDataクラスの操作が可能になっているが、今度はコマンドライン上で操作してみよう。PersevereにはRhinoによるフルインタラクティブなJavaScriptインタプリタが提供されている。Persevereを起動しているターミナルでは「js>」と表示されているはずだ。このコマンドライン上で次の1文をタイプしてみよう。
js> var d = new Data();