外為どっとコム総研は1日、投資動向に関するアンケート調査を実施した。同調査は11月18日~25日、外為どっとコムの「ネクスト総合口座」「FXトレード口座」のいずれか、または両方に口座を開設している利用者を対象に実施した。有効回答件数は6,390件。

調査結果によると、FX取引の際の保証金額について尋ねたところ、10万円未満と答えた割合(32.0%)が最多。続いて「10~30万円」(25.0%)が多かった。回答者の過半数以上は、30万円以下に分布しているのが特長。3位以下は、「30~50万円」(12.6%)、「50~100万円」(12.0%)、「100~300万円」(9.9%)と続いた。

FX投資の際に主として活用されているレバレッジについて聞くと、「10倍」が27.8%で最も多く、「20倍(20.0%)」が2番目に多かった。また3位は100倍だが、その比率は12.6%あり、100倍以上と答えた3.1%とあわせて15.7%と決して少ない数字ではない。しかし、全体の約7割が20倍以下の倍率を主として活用していることから、「比較的堅実なFX取引の実態が示唆されている」(同社)。

また、FX投資をする上でファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のどちらを重視するかとの問いでは、「テクニカル分析」(36.4%)が「ファンダメンタルズ分析」(26.2%)を上回った。その他、「すべてを重視している」は27.4%、「どちらも重視していない」が10.0%だった。なお、調査開始以来、回答割合に顕著な変化が生じていないことから同総研は「FX投資家の分析手法の好みは、相場環境に左右され難いのかもしれない」としている。

テクニカル分析で主として活用している手法(複数回答形式)については、「移動平均(68.6%)」が最も高く、「MACD(41.5%)」、「ボリンジャーバンド(36.4%)」、「一目均衡表(29.2%)」、「RSI(22.0%)」、「ストキャスティクス(19.0%)」の順となった。いわゆる「トレンド系」と「逆張り系」で分けて考えた場合、前回同様ボリンジャーバンドやRSIなど逆張り系より、移動平均やMACDなどトレンド系の人気が高く、「今秋の相場展開の中で逆張り志向が若干ながら減退したかのように見受けられる」(同総研)と分析している。