映画『おとうと』(山田洋次監督)の完成披露試写会が1日、東京・有楽町で行われ、吉永小百合、笑福亭鶴瓶ら出演者が出席。ゲストに鳩山由紀夫首相と幸夫人も来場した。

「私も見たいのですが用事ができてしまいました。代わりに私よりも映画好きの妻が、どこかで見ていると思います」と首相。幸夫人は2階席から映画を鑑賞した

会場からどよめきと拍手が起きる中、登壇した鳩山首相は「映画ファンの皆さん、『おとうと』の上映にお集まりいただき、私からもお礼申し上げます。山田洋次監督は素晴らしい作品を作ってくださいました」と挨拶。そしてタイトルにちなみ、「私も、弟(鳩山邦夫元総務相)ともっといい関係になりたい。今日もまた、弟は私に対してなにか言ったようですが(笑)」。この発言に観客も大笑い。

「鶴瓶さんが弟になりきるために、15kg痩せたそうです。あまりに痩せたので、吉永小百合さんが『実の弟が死ぬのでは……』と本気で心配したとうかがっています」と話す首相に、鶴瓶は「ありがとうございます。ちょっと戻りましたけどね」と苦笑い。山田監督が首相に向けて、「いまの日本映画の現状はたいへん厳しいことになっています。鳩山総理には、映画界を勇気づけるような政治をしていただけるようお願いしたい」と要望を出すと、「映画の発展のため、"事業仕分け"されないように(笑)、精一杯頑張ることをお約束します」と首相は宣言。会場からも大きな拍手が起きていた。

山田監督にとって10年ぶりの現代劇となる『おとうと』は、東京で生きてきた姉・吟子(吉永)と、大阪で暮らし、芸人に憧れながらも歳を重ねてしまった弟・鉄郎(鶴瓶)を中心に、笑いと涙にあふれた物語が展開される。

「いまの映画は技術が進歩する反面、心の部分が置いていかれそうな気も。でも山田組の現場はみんなで手作りなんです」と吉永

撮影にあたって15kg減量したという鶴瓶は、「順撮りで撮影しているので、僕の痩せていく過程が映画にも出ていると思います」

民間のホスピスで働く小宮山千秋役の石田ゆり子。「私の役には実在のモデルがいて、私でいいのかと悩みながら演じていました」

吟子(吉永)と鉄郎(鶴瓶)の兄を演じた小林稔侍。鶴瓶に「さっきまで石田さんにセクハラばかりしていたんですよ!」とバラされ苦笑い

「1959年、初めて映画に出演しました。それから今年でとうとう50年が経ってしまいましたが……」と話す吉永に対し、鶴瓶が「吉永さんはいまも現場で初々しいんですよ。楽屋でその理由を聞いたら、本人が『(現場に)慣れていないんです』と言うんです。50年でまだ慣れてないって!(笑)」と驚いた様子を見せる一幕も。フォトセッションでは吟子と鉄郎の「切っても切れない関係」にちなみ、金太郎飴ならぬ「鉄郎飴」が登場。「すごく重たいよ!」とこぼす鶴瓶だったが、吉永の助けを借りながら写真に収まっていた。

映画『おとうと』は、2010年1月30日より全国ロードショー。

『おとうと』一般試写会に先着10組20名様をご招待!

2010年1月30日に公開を予定している山田洋次監督の最新作『おとうと』の一般試写会に、先着10組20名様をご招待します。

・日時: 12月21日(月) 18:00開場/18:30開映
・会場: よみうりホール( 東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館(ビックカメラ)7階 )


ご提供: 松竹

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