日本ヒューレット・パッカードは、Intel Atom N280を搭載し、初期設定の簡略化機能を備えたシンクライアント端末「HP t5740 Thin Client」を発表した。価格は48,300円で、発売は3日。
また同社は、「HP ProLiant」向けソリューションとして、仮想デスクトップ環境構築ソフトの最新版「Citrix XenDesktop 4」、同じく最新の「VMware View4.0」も販売する。これにより、ユーザーは仮想デスクトップ環境構築に必要なシンクライアント/サーバーなどのハードウェア、OS、ソフトウェア、サポートまでを、一つの窓口から一括で購入できるようにした。
HP t5740 Thin Clientは、CPUとしてIntel Atom N280(1.66GHz)を搭載することで、従来モデル(t5730)と比較して約1.3倍以上処理能力の向上を実現。インタフェースとしてD-Sub15ピンに加え、DisplayPortを採用することで、2画面同時出力を標準でサポートしている。オプションの拡張モジュールを追加することで、PCI Express ×4スロットおよびPCIスロットの増設も可能となっている。
また、PCoIPプロトコル採用の仮想化ソリューション「VMware View」、FlexCastデリバリテクロノジ搭載「Citrix XenDesktop」やWebアプライアンスの設定がワンタッチで行える独自ソフト「HP Easy Config Utility」を採用することで、導入や管理に要する手間を削減。管理ツールとしては、端末のシステム設定を集中管理できる「HP Device Manager」「HP Client Automation」、USBメモリを利用したイメージ配布ツール「HP ThinState」などをバンドルしている。
HP t5740 Thin Clientの仕様は、CPUがIntel Atom N280(1.66GHz)、メモリが1GB、グラフィックス機能はIntel GL40。ネットワーク機能は、10/100/1000BASE-T対応有線LAN。インタフェースはUSB 2.0×8、PS/2×2、D-Sub15ピン、DisplayPort。
対応ソフトウェアは、Microsoft Remote Desktop Protocol(RDP)、Citrix Independent Client Architecture(ICA)、Citrix XenApp Plugin for Hosted Applications、VMware View Client、 Internet Explorer、Windows Media Player、TeemTalk、Symantec Endpoint Protection Agent、HP ThinState、Citrix HD-X support for XenApp、Citrix HD-X support for XenDesktop、HP Remote Graphics Software Receiver、HP Device Manager Agent、HP Easy Confi g Utility、 HP Client Automation agent、HP ThinState for rapid deployment。
サイズはW44×D222×H266.7mmで、重量は約1.58kg(スタンドあり)。プリインストールOSにはWindows Embedded Standardを搭載。USB接続キーボード、光学式マウスが同梱。