バッファローは26日、「LinkTheater」シリーズの地上/BS/110°CSデジタルチューナー「LT-H91DTV」を発表した。発売は12月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は2万7,500円前後と予想される。
録画機能も備えたデジタル3波チューナーを搭載する「LT-H91DTV」。外見は、昨年12月に発売されたチューナーレスの「LT-H91LAN」と変わりない |
チューナー内蔵モデルということで、シーリングドア内にはBCASスロットが配置されている |
このところ各社から、アナログテレビ向けの外付けデジタルチューナーが数多く発売されている。LT-H91DTVも、そのような用途に使用することは可能だが、どちらかというと、従来からあるデジタル放送に対応したテレビを、最新のネットワーク対応/録画機能付きテレビにアップグレードするという性格の製品だ。
まず、録画機能だが、USB接続のHDDに録画するという方式を採用している。録画予約はEPGから行う。録画形式はMPEG-2TSをそのまま記録するというもので、H.264形式などには対応していないが、メディアとしてUSB接続タイプのHDDを利用しているため、容量面での不安は少ない。なお、従来のLT-H90DTVでは、発売当初、録画機能は実装されておらず、後からのファームウェアの更新によって、利用が可能になるというものだった。ファームウェアの更新はその後も何度か行われており、現在公開されている最新のファームウェア(Ver.1.08β3)では、LT-H90DTVでも、lT-H91DTVと同様に、デジタル3波の録画が可能となっている。なお、USBポートは、背面と、フロントパネルのシーリングドア内の2系統が装備されており、背面のポートは、主に録画用のHDDを接続し、フロントパネルのものには、他のデジタル機器(カメラやデジタルオーディオプレーヤーなど)を接続することが想定されている。
続いて、メディアプレーヤー機能だが、DTCP-IPに対応したDLNAクライアント機能を搭載しており、例えば、各社の発売しているネットワーク機能を搭載したレコーダーや、録画機能付きテレビなどと接続が可能だ。その場合、レコーダーなどに録画された番組を、別の部屋にあるLT-H91DTV側から選んで再生することが可能になる(この機能はH90シリーズから搭載されている)。もちろん、テレビやレコーダーだけでなく、PCの共有フォルダにあるファイルの再生なども可能だ。
最後に「アクトビラビデオ・フル」への対応。これは昨年12月に発売された「LT-H91LAN」より搭載されている機能だが、リモコンのアクトビラボタンを押すことで、モードが切り替わり、アクトビラのメニューを利用できるようになる。
テレビとの接続用の端子は、HDMI、D端子、コンポジット端子が用意されている。また、光音声出力端子も装備されているので、USBポートに接続されたデジタルオーディオプレーヤー(マスストレージクラス)に保存された音楽ファイルを、デジタル出力することも可能だ。