エルピーダメモリは20日、業界最高レベルという6Gbpsの高速動作を達成した1GビットGDDR5「EDW1032BABG」を開発したと発表した。同社のGDDR市場参入への第一歩となる製品だという。2009年12月にサンプル出荷し、量産開始は2010年4-6月期を予定している。

「EDW1032BABG」。構成は32Mビット×32、または64Mビット×16

同社は、今年8月にグラフィックスDRAM事業への参入を表明、独Qimonda AGより譲り受けたGDDRの設計資産をベースに製品開発を行っていた。わずか3カ月でのGDDR5開発成功は、ミュンヘンデザインセンター、エルピーダ本社の技術チームならびに製造を請け負う台湾Winbondのエンジニアたちの緊密な連携・協力により達成できたものだとしている。

近年、メモリにGDDRを用いるGPUの用途は、従来のゲーム機やPC等のグラフィックス分野に限らず、その高い演算能力を活かして、科学技術計算や物理シミュレーション、デジタル画像処理やビデオ変換等へと広がりを見せている。