Intel社内のvPro導入効果を公開
続いて、米IntelのIT本部CTO 兼 チーフアーキテクトであるグレッグ・ワイアント氏が登壇し、自社のPCへのvPro導入の現状と計画、そこから見込まれたvProの導入メリットを公開した。同社は、世界中の事業所で約94,000台のクライアントPCを運用しており、2009年6月までに、そのうちの約45,000台でvProの導入を完了している。
将来の計画としては、数年以内に100%のvPro化を果たす目標だ。注目は2010年の計画で、同年、同社ではクライアントPCのOSとして、Windows 7への移行を積極的に進めるとしている。この件について、IntelはWindows Vistaの導入は見送っていたそうだ。Windows 7については、TAC(早期ユーザープログラム)を通し社内評価を実施、生産性の向上や、セキュリティ改善、導入のしやすさといった成果が得られたため、移行に踏み切ったのだという。
ワイアント氏によれば、同社では、Windows 7とvPro搭載PCにより、今後3年間の更新サイクルで1,100万円の正味現在価値が生まれると予測している。これらは、同社のIT部門が、いち企業ユーザーとして評価した結果、実証されたメリットのアピールということになるのだろう。加えて同部門では、同社の製造事業部とも密接に連携し、フィードバックを提供することで、製品の改善に向けての協力も実施して行くとされていた。