若い夫婦が自分たちだけで家計をやりくりするのはなかなか大変なこと。実際のところ親からの金銭的サポートを受けている若い夫婦ってどれぐらいいるのだろう? このほど、家計経済研究所が発表した「消費生活に関するパネル調査」によると、若い世帯の4組に1組が親からの経済的援助を受けていることが明らかになった。妻の親からの援助を受けるケースが増加傾向にあるようだ。

同調査は2008年に実施。25~35歳の結婚している女性576人に、親からの経済的援助について聞いたところ、親からの経済的援助がある世帯は24.6%で、1998年調査時の23.3%からわずかながら増加した。

妻の親から援助のある家計は1998年の6.1%から2008年には10.4%に増加。両方の親から援助がある家計も2.8%から5%に増えている。逆に減ったのは夫の親の援助。14.4%から9.2%に減少しており、若い世帯における妻の実家の"力"は増してきているようだ。ただ、援助金額は経済事情を反映してか全体的に減少。「妻の親から」は月額4.7万円が3.1万円に、「夫の親から」は5.4万円が4.3万円に、「両方の親から」は6万円が4.6万円にそれぞれ減少している。

援助されたお金の使い道(複数回答)をみると、妻の親からの援助がある世帯では「子どものための費用」との回答が60%でもっとも多く、夫の親からの援助がある世帯では「生活費」が50.0%ともっとも多かった。